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2006年 09月 16日 白鳥庭園にて



VEB Pentacon Praktica MTL50 / MC Pentacon auto 50mm F1.8
Konica Minolta Centuria Super 100, Scanned with EPSON GT-X750






VEB Pentacon Praktica MTL50 / MC Pentacon auto 50mm F1.8
Konica Minolta Centuria Super 100, Scanned with EPSON GT-X750






VEB Pentacon Praktica MTL50 / MC Pentacon auto 50mm F1.8
Konica Minolta Centuria Super 100, Scanned with EPSON GT-X750






VEB Pentacon Praktica MTL50 / MC Pentacon auto 50mm F1.8
Konica Minolta Centuria Super 100, Scanned with EPSON GT-X750






VEB Pentacon Praktica MTL50 / MC Pentacon auto 50mm F1.8
Konica Minolta Centuria Super 100, Scanned with EPSON GT-X750


小雨の中、親方丸八の和風庭園、名古屋市熱田区の白鳥庭園に行ってきました。
Xylocopal's Photolog 2006/09/12 木壁で言及した、ジャンクな東独製カメラ、VEB Pentacon Praktica MTL50を持っていきました。
M42ねじ込みマウントのMF一眼レフです。
つい魔が差して、ebayで落札しました。こんな形のカメラです。
無骨です。粗野です。デカイです。漬物石です。シャッターうるさいです。

このカメラ、たいへんなポンコツなので、「どうせ、まともに写りゃしね~よ」と思っていました。
何しろ、シャッターがときどき落ちません。
ヘタをすると、3回に1回ぐらいしかシャッターが切れないときがあります。
絞り込みレバーを押すと、何とかシャッターが落ちるときもあります。
何をしても、シャッターが落ちないときもあります。
こういうものを「完動品」と称して出品する神経の太さには、つくづく感心させられます。

マウント下部に自動絞りを動作させるためのピンを押す機構があるのですが、レンズのピンの長さによっては、うまくシャッターと連携せず、シャッターが降りないまま止まってしまうらしいです。
M42マウントのレンズは、ユニバーサルマウントといっても、現実には微妙な個体差が多く、けっこう相性問題があると聞きます。
うちのM42マウントレンズでも、SMC Takumar 55mm F1.8、Carl Zeiss Jena Flektogon 35mm F2.8では問題なくシャッターが降りるのですが、Pentacon auto 50mm F1.8をつけると、とたんにシャッターが不調になるのです。

他社製レンズであればともかく、Pentacon auto 50mm F1.8は、Praktica MTL50の工場出荷時標準レンズです。
自分のところで作っているレンズを付けると調子がおかしくなるというのは、いったいどういうことなのでしょうか。
VEBペンタコンには品質管理という概念はなかったとしか思えません。

フィルムを入れて実写してみると、フィルム給装もNGであることが分かりました。
10枚ぐらいまでは順調に巻き上がるのですが、それを過ぎると急に巻き上げが重くなります。
最後の5枚ぐらいは、レバーがもげるのではないか?と思えるほどの重さです。
巻き上げが重い東ドイツ製カメラを使うのは初めてではありませんが、それにしても異常な重さです。
これ以上巻き上げたら、パツッ!という音がしてフィルムがちぎれるかも、というところまで巻いて、やっとシャッターがチャージできます。
まぁ、はっきり言えば、「壊れている」ということですね。^^
こういうものを「完動品」と称して出品する‥‥(以下略

そんな具合ですから、一応現像には出しましたが、すでに諸行無常の境地です。
な~んも期待していませんでした。
だから、上がってきたフィルムを見たときは、腰が抜けそうなほど驚きました。
「嘘じゃないだろうか、ちゃんと写っている、しかも24枚全部」
光線漏れなし、コマ間隔まとも、フィルム傷なし。
世の中には本当に不思議なことがあるものです。

一応、写るということは分かりました。
とはいえ、ebayで勝負した上、撮影でも勝負、というのは少々疲れます。
レリーズボタン押してもスカ~、というのは本当に脱力します。
このカメラ、二度と使わないような気がします。^^

あ、レンズは使いますよ。
ペンタコンオート50mm F1.8、いいレンズです。
ガラクタまがいのボディでもまともな写真が写るのは、ひとえにレンズの優秀さゆえです。
1枚目の右端などに樽型歪曲が目立ちますが、明るいダブルガウス型レンズでは宿命的に避けられません。
手持ちのCanon EF50mm F1.4もタルタルですから。
シグマ50mmマクロはタルタルではありませんが、ガウス系ではなく、開放F値はF2.8です。

このレンズ、50mmレンズとしては異様に寄れます。
最短撮影距離33cm。
これぐらい寄れると、真の意味で万能レンズといえます。
ほとんどの写真をF4で撮りましたが、シャープかつ柔らかく、破綻のない真面目な描写です。
旧ソ連、旧東欧諸国のカメラは不真面目なダメダメカメラが多いですが、レンズは総じて優秀です。

なお、プラクチカについての詳報は、今書いていますので、もう少し待ってください。
って、これ以上書くこともないような気がしますが。^^


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2006/09/17 追記:
プラクチカについてのレポートを書きました。
興味のある方は読んでみてください。
先着1名様に、壊れかかったポンコツプラクチカが当たるプレゼント付き。

 Xylocopal's Photolog 2006/09/17 寒い国から来たプラクチカ
  http://xylocopal2.exblog.jp/4556994/
by xylocopal2 | 2006-09-16 20:43 | Old Buildings
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