![]() 名古屋市昭和区川名本町 三河屋本店 Canon EOS 30D / Tamron SP AF28-75mm F2.8 XR Di ISO400, Av -0.7EV, F4.0, 1/40sec., WB:Auto ネタがなくなると、こういう写真が出てきます。^^ 昔から、意味もなく食べたものの写真を撮る習性があり、特に雑文ブログを書いていた頃はよく撮りました。 雑文ブログが休眠状態になっても、食べ物写真だけはせっせと撮り続け、今ではけっこうたくさんたまりました。 以下は、最近食べた、名古屋を代表する麺類の写真です。 最初は、今日の昼に食べた、「ざるきし」です。 きしめんのサマーバージョンで、夏の名古屋では非常にポピュラーな食べ物です。 他にも、きしころ、えびおろしなど、きしめんを冷やして食べる料理は色々ありますが、そうした中、最もシンプルなのが、このざるきしです。 きしめんをつゆに付けて食べるだけなので、麺自体の味、つゆ自体の味が問われます。 この店は、うちの近所にある無名の店ですが、麺の質はすこぶる優秀です。 麺の幅は10~12mmと中庸ですが、部分的に半透明になっており、光を透過します。 つまり、厚さがペラペラ、非常に薄いんです。 そのため、柔らかい食べ心地とプリプリしたコシが両立しており、麺食いには最高の食感です。 きしめんにコシなど要らぬ、という方もぜひお試しあれ。^^ 参考リンク:Xylocopal's Weblog 2005/02/07 名古屋名物 きしめん ![]() 名古屋市千種区大久手町5丁目 山本屋 Canon EOS 30D / Canon EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM ISO400, Av -1.0EV, F5.6, 1/60sec., WB:Auto 先週食べた「味噌煮込」です。 夏のクソ暑い最中に熱々の味噌煮込を食べることは、名古屋人にとってはそれほど妙なことではありません。 暑かろうが、寒かろうが、味噌煮込が食べたいと思ったら食べるのが名古屋人です。 店の方も心得たもので、通年味噌煮込を供する店は普通にあります。 実は、味噌煮込の無塩麺を使った冷やしうどんというものは存在しません。 「冷やし味噌煮込」という言葉自体が形容矛盾でありますが。^^ 参考リンク:Xylocopal's Weblog 2004/12/21 名古屋名物 味噌煮込 写真は、名古屋大久手山本屋総本家の親子味噌煮込一半(いちはん)です。 一半というのは、1.5倍増量鍋ですが、量としてはたいしたことはありません。 少し多目の並盛といったところです。 味噌煮込愛好者は、一半を注文することが多いようです。 大久手山本屋は、間違いなく山本屋総本家系の店なのですが、なぜかウェブサイトの店舗紹介に載っていない謎の店です。 傍流なのか?と考えがちですが、実は大間違いです。 本流も本流、本家も本家、直系も直系、創業以来の庶民的な味噌煮込の味を守る非常に由緒正しい店なのです。 若旦那さんをはじめ店の皆さんは奥床しいものだから、そのことを全然宣伝していません。 山本屋総本家ウェブサイトの沿革紹介ページには、「大正14年、名古屋大須で山本屋を開業したのが味噌煮込の発祥」と記されていますが、この創業者の娘さんが大久手山本屋のおばあちゃんなのです。 おばあちゃんは、今なおお達者で、厨房でニラミを効かしていらっしゃいます。 そのおばあちゃんの孫娘を奥さんにしたのが、現在の若旦那さんです。 つまり、お婿さん。山本屋の家系はどうやら女系が多いようです。 創業者から数えて四代目の御主人ということになります。 大須時代の山本屋は非常に庶民的な店だったらしく、この店もその伝統を引き継いでいます。 決して高級店舗に走らず、メニューも味噌煮込と御飯と漬物しかない、ということはなく、うどんもそばもきしめんもあります。 もちろん、ざるきしは当然あります。 味噌おでんや酒肴品もいろいろあります。 値段も全般的に安く、店構えも、いかにも大須に似合いそうな庶民的なたたずまいです。 大久手山本屋総本家が、創業者直系の店を謳わないのは、創業時の庶民的な店構えと味を頑なに守ろうとする姿勢の表れではないか?と勝手に想像しています。 参考リンク:大久手山本屋 公式ウェブサイト ![]() 名古屋市昭和区阿由知通4丁目 盛華御器所店 Canon EOS 30D / Tamron SP AF 28-75mm F2.8 XR Di ISO400, Av, F4.0, 1/50sec., WB:Auto 先々週に食べた「台湾ラーメン」です。 台湾ラーメンというのは、中華民国・台湾には存在せず、名古屋だけに存在する摩訶不思議なラーメンです。 基本的には、鶏ガラスープ醤油味がベースで、挽肉炒め、刻みニンニク、赤唐辛子、ニラが必須アイテムとなっています。 大量の刻みニンニクと赤唐辛子のために、非常に辛いのが特徴です。 台湾ラーメンが名古屋名物となったのは、せいぜいここ20年ほどのことですが、瞬く間に普及し、今や名古屋中のたいていの中華料理店のメニューに加えられています。 ラーメン専門店でも、これをメニューに加える店はときどきあり、名古屋では、醤油、味噌、塩に続く第四のラーメンとしての位置を、豚骨と競いあっています。 参考リンク:Xylocopal's Weblog 2005/01/21 名古屋名物 台湾ラーメン 上の写真は、御器所南の盛華という激安中華料理店の台湾ラーメンです。 激安ながら、けっこう美味しく、近場ということもあって愛用しています。 しかしながら、ビジュアルインパクトは本家に比べるとおとなしいです。 本家というのは、台湾ラーメン発祥店、味仙の台湾ラーメンです。 こんなんです。 ![]() 名古屋市中区大須3丁目 味仙矢場町店 Canon PowerShot S30 / Canon 7.1-21.3mm F2.8-4.9 ISO100, Program Auto, F2.8, 1/100sec., WB:Auto 麺が見えないほど大量の刻みニンニク、赤唐辛子が乗っています。 小振りなドンブリということもありますが、どう見ても、間違えて入れたとしか思えない量です。 当然ながら、激辛、超辛、爆辛で、辛いものが苦手な人は頼まない方がいいと思います。 それと、接客業の人も食べない方がいいです。このニンニクの量ですから。 とはいえ、食べられないほど辛いというわけではなく、激辛愛好家、唐辛子愛好家の皆様にとっては、チャレンジしがいのあるしっかりとした辛さといえます。 もちろん、私にとっては大好物です。 参考リンク:Xylocopal's Weblog 2005/06/07 元祖・台湾ラーメン 味仙 (名古屋・矢場町店) これより辛いラーメンというのが実はあります。 こんなんです。 ![]() 名古屋市昭和区阿由知通4丁目 盛華御器所店 FUJIFILM FinePix F11 / FUJINON ZOOM 8-24mm F2.8-5.0 ISO200 (Auto), Program Auto -0.7EV, F2.8, 1/171sec., WB:Auto 最初の地味な台湾ラーメンの店、御器所・盛華の「特辛ラーメン」です。 Xylocopal's Photolog 2006/06/01 FUJIFILM FinePix F11 の白飛び対策で、試写画像として登場した危険物ラーメンです。 ミンチに混ざっている赤いものは、爆辛豆板醤です。 その辛さは、タバスコ、ハラペーニョなんぞ問題にならないほどの激辛です。 盛華の特辛ラーメンは、台湾ラーメンの上位バージョンとなっていますが、少々かけ離れすぎた辛さです。 普通の台湾ラーメンの辛さが5000スコービルユニットとすると、20倍以上の10万スコービルユニットはあろうかという辛さです。 スコービルユニットというのは辛さの単位です。詳しくは下記を参照してください。 Xylocopal's Weblog : 赤唐辛子1600万スコーヴィル!! http://xylocopal.exblog.jp/2416242/ 辛さの主成分カプサイシンは、味覚ではなく痛覚に作用するといわれていますが、まさしくそのとおりで、とにかく痛いです。 食べている最中は、辛いでも熱いでもなく、ひたすらに痛いです。 食べた後も痛みは続きます。 食後10時間ほど経っても胃袋のあたりがしくしくと痛み、極端なガニマタでしか歩けない、と書けば、どれほどのものか分かるかと思います。 辛いものには自信があった私も一挙に自信を失い、つくづく年齢的衰えを感じました。^^ はっきり言って劇物です。 CoCo壱番屋の10辛カレーどころではない辛さですから、頼むときは充分熟考してからオーダーしてください。 ![]() 名古屋市中区錦3丁目 チャオ栄町ビル店 Canon EOS 30D / Canon EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM ISO400, Av, F5.6, 1/15sec., WB:Auto 最後は「あんかけスパゲッティ」。 これを麺類に分類するのは無茶かもしれません。^^ でも、種類が違うとはいえ、小麦粉でできているわけですし、おおかたの名古屋人は味噌煮込や台湾ラーメンと同列に考えていますから。 あんかけスパゲッティには、その名のとおり、とろみのついたスパイシーなソースがかかっています。 主として黒胡椒の辛さが強調された味で、一般にタバスコと相性はよくないとされています。 麺は極太。2.2mmが正しいあんかけスパゲッティの太さです。 くわえて、アルデンテって何ですか?というぐらいのコシのなさ。 こんなスパゲッティは、名古屋にしかありません。 あんかけスパゲッティは、都心特有の食べ物で、郊外にはあまり店がありません。 愛好者は圧倒的に中高年のサラリーマンで、私も会社員時代には週に3~4回食べていました。 おじさんがメインターゲットとはいえ、若い連中もOLたちもよく食べます。 麻薬性は非常に高く、強い依存性、習慣性があります。 参考リンク:Xylocopal's Weblog 2005/01/11 名古屋名物 あんかけスパゲッティ 写真は、チャオ栄町ビル店の「ミラカン」。 ミラカンとは略語で、正しくは「ミラネーゼとカントリーのチャンポン」です。 いずれも、名古屋圏以外の人にとっては呪文のような名前ですが、あんかけスパゲッティのメニューには、こうした符牒のような意味不明のものがたくさんあります。 バイキングといえば、魚フライや牡蛎フライに目玉焼き乗せ赤ウィンナー添えのことです。 ナポリといえば、アサリのむき身のピカタです。 言葉だけでオーダーすると、ときどきとんでもないことが起こります。^^ これは普通盛ですが、約300グラムありますから、かなりのボリュームです。 女性の場合はスモールサイズの200グラムの方が食べやすいと思います。 あんかけスパゲッティにも、味噌煮込同様、一半(いちはん)があります。 ただし、味噌煮込と違って、本当に多いです。 1.5倍増量ですから450グラム。 このイチハン、けっこう食べる人が多いのには驚かされます。 店に入ってきて、「イチハン!」と頼む人は普通にいます。 メニューを指定せずに「イチハン!」と頼むと、最も安価な刻み茹で卵と赤ウィンナー乗せの450グラムが登場します。 中には、ダブル(600グラム)を食べる猛者もいます。 横で見ているとクラクラします。^^ 要するに手軽に腹をくちくさせるためには最適な食品なわけです。 普通盛でも1000kcal近くの高カロリーですから、もちろん太ります。 大学卒業時56kgだった私の体重は、退職時に68kgになっていました。 その足繁く通った店は「そーれ」といいます。 最近元気がないようなので、とても気になります。 参考リンク:Xylocopal's Weblog 2005/07/03 本家あんかけスパゲッティ "そーれ" (名古屋・東新町)
by xylocopal2
| 2006-06-23 22:24
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