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2006年 01月 19日 捨てられたテレビ



Canon EOS 100QD / Canon EF 50mm F1.4 USM
Konica Minolta Centuria Super 100, Scanned with EPSON GT-X750


相変わらず渋いトーンのコニカミノルタ謹製、センチュリアスーパー100です。
この味わい深いフィルムも今年下半期中に製造中止となります。
センチュリアだけではなく、すべてのコニカミノルタ製のフィルムがなくなります。
今日、コニカミノルタが写真事業から撤退決定を発表しました。

 コニカミノルタ プレスリリース カメラ事業、フォト事業の終了と今後の計画について
  http://konicaminolta.jp/about/release/kmhd/2006/0119_04_01.html

本当に残念でなりません。
旧六桜社以来のコニカの伝統、旧千代田光学精工以来のミノルタの伝統がついえます。
トプコンのように、収益性の良い限られた専門分野、一般ユーザからは縁遠い分野の会社になってしまうのでしょうか。

フィルム以外は、Konica Big Mini、Minolta Hi-Maticぐらいしかコミットしていませんが、両社のような独自性豊かなメーカーが写真業界から撤退することは本当に残念に思います。
競争力ある大手2~3社のみがしのぎを削る業界というのは、どう考えても健全な業態には思えません。
もはや、下町の四畳半工場では電子デバイス満載の光学製品を作れない時代だとは理解しています。
しかし、売れることだけを正義とした製品が横行することは、ユーザにとっては不幸なことだと思います。
昭和30年代のように、30社以上のカメラメーカーがあった時代の方が、独創的でユニークな製品が生まれていたように思います。

資本主義経済の最大の美点は、多種多様な選択肢が用意されていることです。
選択肢が少ない商品構成は、旧社会主義国家、旧共産主義国家のデパートの店頭とまったく同じになってしまいます。
それはとってもつまらない。
趣味、道楽の世界は効率や論理では計算できないことになってますから。
程度のいいライツミノルタCLを探しておくかな。
by xylocopal2 | 2006-01-19 21:25 | Rusty Scene
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