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2005年 04月 18日 新緑を撮る
新緑を撮る_c0014565_1224913.jpg


Fukiage 2, Showa-ku, Nagoya
Canon EOS 10D / SIGMA 18-125mm F3.5-5.6 DC


吹上公園でのひとこま。
赤ちゃん連れのお母さんが、新緑を撮っていました。
携帯ではなく、ちゃんとしたデジカメで撮っていました。
この日は、本当に緑が美しかったから、カメラを持っている人は思わずレンズを向けてしまうのでしょうね。
赤ちゃんもお母さんと同じ方向を見ています。声でもかけながら撮っているのでしょうか。


"2005/04/15 アルミ缶オジサン"の写真では、明らかに個人が特定できるため、写真をアップすることをしばらく考えましたが、今回くらいのサイズであれば、ほぼ無問題でしょう。
普通のゆるいスナップです。スナップにさえなっていないかもしれません。
焦点距離は44mm。APS-Cサイズの撮像板ですから、35mm換算して約70mm。中望遠の画角です。
アグレッシブスナップと呼べるものは、35mm換算、35mm~60mmまでだと思います。
望遠レンズを使った時点で、盗撮まがいですね。

こうした見知らぬ個人orグループを写真に撮ることについて、アグレッシブスナップの師匠、中村陸雄氏が書いています。おじさんも基本的に同意見です。

"とても適当なスナップショット講座 ピント合わせ編"
 http://fantastic-camera.com/snap_02.htm

本文を無断引用すると、以下のようになります。
 さて、ここで話は変わって、なぜそこまでスピードスナップにこだわるか、である。私はほとんどのスナップショッターがそうであるように、何も隠し撮りや盗み撮りがしたいわけではない。ただ単に自然な姿が撮りたいだけである。普通の人間というのはカメラ慣れしている俳優ではないから、カメラを意識するとまず自然な表情は得られない。スピードスナップの基本は、誰にも気付かれることなく空間を切り取ってくる、と言うことだと私は思っている。誰にも気付かれなければ、その場の雰囲気をぶち壊しにしなくてすむ。

 しかしながら、広義的に解釈すると、やっていることは隠し撮りや盗み撮りの範疇にはいるだろう。実際、某写真MLでこの手のスナップ手法が一度話題になって、予想したとおり、許可なく撮影するのはダメである、という結論に終わったようだ。

 つまり、街角スナップなど某MLの結論から言うと、基本的にはやってはいけないことなのである。やってはいけないことを敢えてやっている、という意識を持って、撮影に挑んでいただきたい。従って、カメラを叩き落とされても、怖いオッサンにタコ殴りにされても文句は言えない。肖像権侵害で訴えられても、自分でうまいこと対処するしかない。

 しかし残念ながら、街角スナップは絶対になくならない、写真雑誌を見ても、その手の写真はわんさと掲載されているし、WEB上にもいくらでも見つけることができる。

 「許可なく他人を取るのはダメである」と結論が一度でているからには、これ以上その手の論議は時間の無駄である。スナップの神様と呼ばれる木村伊兵衛もブレッソンも、早い話、勝手に他人を撮っているはた迷惑な野郎だ。我々も、やってはならないことをやっている、という意識を持って、さらなるスナップ技巧の向上を目指して日々鍛錬していこうではないか。

 こうやって結論づけてしまうと、案外不親切だと思う。ここで最後に被写体選びの大原則を書いてしまおうではないか。

「撮っても叱られない対象を撮る」

これは案外忘れられていることだと思うが、基本中の基本である。この大原則を破る必要があるのは報道カメラマンとか、パパラッチの分野だろうな。その他のスナップショットにしろ、風景写真にしろ、カメラを向けても叱られない、もしくはトラブルを起こさない対象を選ぶこと。これを忘れたらなりませんよ。

 風景写真だって、私みたいにロシアで知らずにFSBの建物を撮ってしまい、拘束されて3時間も4時間も尋問されたりしたら、これはもう明らかに「撮っても叱られない被写体を撮る」という大原則を犯した結果としか説明の仕様がない。

結論が出ている以上、「やってはいけないことをやっている」という自覚を持って、スナップなりアグレッシブスナップなりは撮らなくてはならないのですね。
肖像権なんて知らなかったよ~、という言い訳は通用しません。
公開するときは、なおさらの覚悟が必要です。

おじさんは、基本的スタンスとして、被写体が写真を撮られるのが嫌だと思う状況、これは撮りません。撮っても公開しません。自分が同じ目にあったら嫌だからです。
しかし、特に問題ない、と判断しうるときは、良い表情、良いアクション、良い状況であれば、撮ってしまいます。

ただ、傍目から見て何も問題ないが、当事者にとっては大問題というシーンは分かりません。
不倫の当事者が人相/時刻/場所を特定できる状態で、手をつないで歩いているとかですね。こんな絵はあまり面白くもなさそうなので、撮らないとは思いますが。
問題があるのかないのか分からないから、撮ってしまうことがありますが、こればかりはどうしようもありません。
後ろ暗いことを堂々とするな、と言ってしまえばそれまでですが、後ろ暗いことを堂々とするのが人間です。
訴えられたら、撮った方が負けるかもしれません。
なかなか、このあたり、難しいのですが。
by xylocopal2 | 2005-04-18 10:22 | Snap
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