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2005年 04月 15日 アルミ缶オジサン
アルミ缶オジサン_c0014565_15294917.jpg


Kurumada-cho 1, Showa-ku, Nagoya
Canon EOS 10D / SIGMA 18-125mm F3.5-5.6 DC


ほとんど曲芸に近い運転です。
アルミ缶に埋もれてますよ。
上手いもんだなぁ。

かつて、アグレッシブスナップの真似事をしていた頃には、人物のフルショット程度はバシバシ撮っていたのですが、撮らなくなってしばらくたつと、これくらいのサイズでも上げていいものかどうか少し悩みます。
モザイクや目線を入れるのも不自然だし、反社会的なことをしているわけでもないし、個人の尊厳を傷つけるような瞬間を撮っているわけでもないし、まぁいいかということで‥‥。^^

アグレッシブスナップとは、見知らぬ人物の自然な表情や動作を撮ることを目的にしており、盗撮と違うのは、標準レンズクラスの短いレンズで、被写体の目の前で写真を撮る点です。
カメラを構えたかと思ったら、もう撮り終えており、被写体には撮られたという自覚がないことがほとんどです。
AFのカメラは合焦に時間がかかりますから向いていません。
機械式の原始的なカメラが向いています。
あらかじめフォーカス、絞り、シャッター速度を決めておいて、レリーズするだけにしてから、その人物の前へ行くのです。
AFのカメラでも、ワイド系のレンズをMFにして、露出もマニュアルにすれば、慣れれば撮れます。

やってることは盗撮と同じですが、目的が違います。
盗撮はある特定の人物を特定の目的で撮るのに対して、アグレッシブスナップはあくまでもスナップの延長で、偶然性を重視します。

被写体との距離が短いですから、中には明らかに撮られていることを意識している被写体もあります。
こうした場合には撮影者との間の緊張感が写真に出ます。
これはこれで面白いのですが、怒られたり、殴られたり、ときどき、フィルムを抜き取られたりします。警察沙汰になることもあります。

アグレッシブスナップは、カルチェ・ブレッソンとか木村伊兵衛が上手かったですね。
戦争カメラマンやニュースカメラマンは、基本的にこの技を会得しているはずです。
プロカメラマンの技で一番、感心するのは、このアグレッシブスナップの上手さです。
速写という言葉だけでは済まない作品をものにするプロがいます。

名古屋では、スタジオ・ダダのプロカメラマン、松原誠氏とか、"Fantastic Camera Gallery"の中村陸雄師匠とかが上手ですね。作品は見る価値があります。
私も一時、彼らの"MATSUGUMI.COM"に所属し、撮っていたことがありますが、根がアグレッシブではないので、今は止めました。^^
松組も活動停止しているようです。

完璧に人相が分かる写真を撮ると、今は何かとうるさいですね。
肖像権、個人情報etc.
基本的に被写体が写りたくないと思っている状況を除いて、チャンスがあれば、撮っちゃうことにしてます。^^
発表/公開するかどうかは別問題です。

今日は、この他にも、ホームレスのおっさんの木陰での昼寝(気持ちよさそう!)とか、サラリーマンのさぼり中の読書(これも気持ちよさそう!)とか撮ったけど、このあたりは当たり障りがありそうなので、今はパス。
by xylocopal2 | 2005-04-15 15:53 | Snap
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