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2008年 02月 29日 A woman in a Cafe




名古屋市千種区春岡通7丁目にて
 Revueflex SD1
 Super Multi Coated Takumar 50mm F1.4
 Kodak T-Max100
 EPSON GT-X750
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by xylocopal2 | 2008-02-29 16:22 | Monochrome
2008年 02月 28日 春を待つ野良たち


近所の空地に住む野良です。
現れる場所から考えると、Xylocopal's Photolog 2005/12/06 チビ猫に登場したチビ猫が成長した姿かなあと思うのですが確信は持てません。
夕方の低い太陽を目で追いかけ、名残惜しそうにしています。

Canon EOS 30D
Canon EF 70-200mm F4L USM


上の茶トラと同じ空地住むシャムミックスのブルーアイ猫。ノリマキと同じぐらいの年齢でしょうか、生後10ヶ月ぐらい、まだ若そうです。

この空地には、まったく同じ模様、同サイズの猫がおり、一緒に遊んでいる姿をよく見かけます。兄弟猫なのかもしれません。

寒さのためか、ぽこぽこにふくれあがっています。こういう野良を見て、毛並みがふさふさしていて栄養状態が良さそうだ、とかいうのは間違っています。寒くて寒くてたまらない状態なのだと思います。案外中身はガリガリに痩せているのかもしれません。

猫の健康状態は外見だけでは分かりにくいです。先代猫のカムニャくんは、1.5kgとガリガリに痩せて死にましたが、外見は6.4kgあった頃とそれほど変わらないままでしたから。骨格に触れてみて初めてその深刻さが分かるのです。

涙焼け、目やにも多いです。野良は眼病が多いです。テラマイシン眼軟膏などを塗り込んでやれば1~2週間で治るはずですが、放置状態なのでいつまで経っても治りません。

Canon EOS 30D
Canon EF 70-200mm F4L USM
荒畑のスペイン料理屋、"エル・トレロ"の駐車場にいた美人猫。もしかすると飼猫かもしれません。穏やかな朝の光を受けて日向ぼっこしていました。

Canon EOS 30D
Tamron SP AF90mm F2.8 Di Macro
この人相の悪いオス猫、以前からの知り合いです。いたって気の良い奴で、勝手に"ポテチくん"と呼んでいます。このPhotologにも3~4回登場しています。

しばらく見ないうちに、耳は破れ、左目を失い、鼻には怪我の痕が点々と‥‥、何だか悲惨な顔になっています。オス同士の喧嘩でもしたのか、カラスに目玉をほじくられたのか、人間にいじめられたのか、何があったのかよくわかりません。

それでも、人間に対する信頼は失っていないようで、私がそばに行くと、ニャオニャオ鳴きながら向こうから近寄ってきました。相変わらず人なつこい奴です。

Canon EOS 30D
Tamron SP AF90mm F2.8 Di Macro
初めて会った黒猫。「用もないのに呼び止めないでくれ」と言い残して去っていきました。

Canon EOS 30D
Tamron SP AF28-75mm F2.8 XR Di
"Xylocopal's Photolog 2008/01/14 オス猫図鑑"に登場した脚の悪いサバトラ。ノリマキが避妊手術したあと、他のオスはさっぱり来なくなったにもかかわらず、このサバトラだけは毎朝必ずやってきます。よほどノリマキが気に入ったのでしょうか。

うちでは「セミトラくん」と呼んでおり、毎朝、彼の姿を見ないと落ち着かないようになってしまいました。脚の調子は良くなっており、今はほとんど脚を引きずる様子は見られなくなりました。

Canon EOS 30D
Canon EF 70-200mm F4L USM

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by xylocopal2 | 2008-02-28 16:54 | Cats
2008年 02月 27日 快晴の金山駅













名古屋市中区金山駅にて
 Canon EOS 30D
 Canon EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM
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by xylocopal2 | 2008-02-27 13:14 | Snap
2008年 02月 26日 万作と水仙










Canon EOS 30D
Tamron SP AF90mm F2.8 Di Macro


庭師のおじいさんからマンサクをもらいました。
このおじいさん、趣味の庭師で元サラリーマン。
今は名古屋市内で農業をしています。
たいへん気前の良いおじいさんで、季節の花々の他、畑で採れた白菜や大根なども届けてくれます。
美味しいのはいいのですが、完全無農薬野菜なので青虫やナメクジてんこもり。
食べられるようにするまでがけっこう大変です。

今回届けてくれたマンサク、義母がスイセンと一緒に活けたので、テーブルフォトとして撮影してみました。
マンサクの背が高いので、今回はライトボックスなしです。
照明はトップライト、左サイドライト、右側に60cm×60cmの白レフという構成。
背景は黒ケント紙で落とし込んでみました。
イマイチでした。orz
もう少し春らしい淡い感じの背景にしたほうがよかったみたいです。
淡い色の和紙テクスチュア背景紙買ってこないと。
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by xylocopal2 | 2008-02-26 14:35 | Flowers & Plants
2008年 02月 25日 光の道




名古屋市中区金山駅にて
 Canon EOS 30D
 Canon EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM
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by xylocopal2 | 2008-02-25 17:07 | Light and Shadow
2008年 02月 24日 ミニスタジオによるブツ撮り入門


現在のブツ撮りシステムです。
PCとディスプレイの間にライトボックス/ミニスタジオ/撮影ブースなどと呼ばれるものを置いています。
このライトボックス、LOAS DCA-070 というもので、3255円(税込送料込)でした。
"同等のもの"が1万円前後することを考えると恐ろしく安価です。
2年ほど使っていますが、安かろう悪かろうの印象はなく、使用頻度が高い割には壊れもせず、充分な機能を果たしています。
このミニスタジオ、普段は畳んで収納してあり、ブツ撮りの時だけ、この位置に設置しています。




上のセットで撮った作例です。
ブツ撮りの場合、レンズの焦点距離はできるだけ望遠側が良いです。
APS-Cデジタル一眼レフの場合、50mm以上、できれば100mmあたりがいいでしょう。
あまり広角側で撮ると、パースペクティブ(遠近感)が付きすぎて被写体の形が歪みます。

ブツ撮りの場合、いかに面光源を得るかがキーポイントになります。
金属部分が多い被写体に、ライトをディフューズせず、そのまま当てると、光源が点として写り込み、見た目が非常に悪くなります。
そのため、ライトの前にパラフィン紙を何枚か重ねて光を拡散するという方法が昔から行われてきました。
また、一方向から強い光を当てると影が強く出てしまい、あまり品の良い写真になりません。
一方、四方八方から光を当てると影が柔らかくなり、印象が格段に良くなります。
そのため、多灯照明による撮影が行われるのです。
この両方を一度に実現するための装置がライトボックス、ミニスタジオなどと呼ばれる商品です。
ライトボックスがあると光がよく回った写真が簡単に撮れますから、ブツ撮りの頻度が多い方は購入されることをお勧めします。

照明プランニングですが、うちの場合、キーライト(全体の明るさを決める基本的なライト)は、Zランプをトップライトで当てています。
Zライトの中身は、100W相当の3波長形昼光色"電球型蛍光灯"で、色温度は6500Kです。
うちの場合、照明用ライトはすべて色温度は6500Kで統一してあります。
6500Kというのは、かなり青く見える蛍光灯ですが、日陰の色温度と同じで、日中撮影で外光が漏れても青く写らないため非常に使いやすいです。
4000Kぐらいの白色蛍光灯でホワイトバランスをとると、外光が漏れた部分が青い反射として写るため非常に目障りです。
その点、6500Kの蛍光灯でホワイトバランスをとると、外光も白色に写るため違和感がありません。
また、ディスプレイの色温度も6500Kに合わせてあるので、ディスプレイに視点を移した際にも違和感がありません。


このライトボックス、前面がフルオープンのため、作業性は良いのですが、正面まで光が回らない欠点があります。"前面も白布で覆ったタイプのライトボックス"を使えばいいのですが、俯瞰方向が撮りにくいなど撮影アングルが限定され作業性が悪くなります。そのため、左のような補助ライトを使っています。

これは、フレキシブルアームに取り付けられたライトで、かなり自由に位置を変更できます。中には60W相当の電球型蛍光灯が入っています。色温度はもちろん6500Kです。

このサブライト、あくまでも前面の押さえとして当てるライトのため、あまり明るいと、せっかくのライトボックスで作った光を殺してしまいます。そこで、コピー紙、ティッシュなどをライトの前に張り、減光&ディフューズさせています。
基本的にはキーライト、サブライトで照明を作っていますが、部分的にシャドウを起こしたい場合は、白色ボール紙で作ったミニレフ板を使っています。

手前に敷いたレフは被写体の写り込み用です。このレフを入れることにより、2台のカメラのレンズが白く反射し、ガラスの存在を写すことができます。

左のレフはカメラ軍艦部の押さえ用です。一応ライトボックス側面から反射光を拾っていますが、もう少し強くしたいとき、こうしたミニレフを画角にぎりぎり入らない位置に置くと有効です。

なお、レンズフードは必須です。これだけ光源に近いと、ヤワなフードではフレアが出ます。
私がブツ撮りでよく使うのは、Tamron SP AF28-75mm/F2.8ですが、このレンズをAPS-Cのデジタル一眼レフで使う場合、付属フードでは長さが不足します。付属フードはフルサイズ用ですから、APS-Cの場合、どうしても余分な光が入り込みやすくなります。
特に縦位置ではフレアが出やすいため、汎用ラバーフードを使っています。
これでも危ない場合は黒ケント紙を画角ぎりぎりにかざしてハレ切りしています。

ホワイトバランスは被写体の位置に白紙を置き、これを撮影することで設定しています。ブツ撮りの場合、オートホワイトバランスより、こうしたワンショットホワイトバランスの方が色再現が良好です。

白紙は普通の白ボール紙です。厳密には測色的にニュートラルなものを使うべきだとは思いますが、今まで使ってきた経験からいえば、これで充分です。ただし、いかにも蛍光染料が入ったような眩しい白さの紙、黄変したような古い紙は使わない方がいいです。私はエプソンのプリンタ用紙に入っている白ボール紙を利用しています。写真プリント用紙そのものでもかまわないと思います。

カメラはUSBケーブルでPCと結び、撮影画像をPCのHDDに記録しています。左の写真の上側、DIGITALと記されたコネクターがUSBケーブルです。下のケーブルはリモートレリーズです。カメラに付属してきたUSBケーブルは1mほどの長さしかなく、取り回しが不便だったので、3mのものに換えています。

接続ソフトとして、カメラ(EOS30D)に付属してきた"EOS Utility"を使っていますが、撮影後すぐにPCのディスプレイで結果をみることができ、フォーカス、色、明るさなどの確認が迅速にでき非常に便利です。レフでシャドウを起こす場合にも、その微妙な加減がすぐに分かるので重宝です。カメラ背部の液晶ではなかなか分かりにくい結果が一発で分かります。
EOS Utilityが起動すると、デスクトップ上にこのようなダイアログボックスが現れ、撮影パラメータがカメラの液晶を見なくても分かります。現在は、マニュアル露出、ワンショットホワイトバランス、中央部重点平均測光、JPEG Large Fine、ISO100、F8、シャッタースピード0.3sec.、バッテリー満充電ですね。

これらのパラメータはカメラに触れることなく、PC上から変更することができます。左のスクリーンショットの場合はシャッタースピード変更モードです。下の←→の部分をクリックするとシャッタースピードが変わります。

この状態で、右下のカメラのアイコンをクリックすると撮影されます。リモートレリーズを持っていない場合でも、カメラに触れることなくレリーズできます。もちろん、カメラ側のレリーズボタンを押してもOKです。

ブツ撮り用雲台としては、3WAYタイプのものが使いやすいです。自由雲台の場合、水平出しがやりにくく苦労します。

左は私が使っている、マンフロット製ギア雲台"Manfrotto #410"です。同社のギア雲台の中では一番小さなものですが、ブツ撮り用雲台としては最高の使い心地です。

この雲台は三軸独立制御の3WAY雲台ですが、パン棒が無く、ノブを回して位置出しをするタイプのものです。ギアードヘッドの名前のとおり、三軸ともウォームギアで動かすようになっています。ノブを回してもソロリソロリとしか動かないため、非常に精密な位置合わせをすることができます。ノブ根本のツバ状の部分をひねればウォームギアがリリースされるため、一気に向きを変えることもできます。

ギア雲台というのは、原理上ロック機構がありません。手を離したところでロックがかかるようになっています。パン棒を締めていくうちに位置が微妙に変わるということがなく、ストレスなく位置決めできます。価格的には少々高いですが、ブツ撮り頻度の高い方にはお勧めの雲台です。
水準器とマグニファイヤーもあると便利です。
水準器はレベラーともいいますが、要するに水平出しを簡単にするための道具です。
マグニファイヤーはファインダー像を拡大して見るための接眼アクセサリです。

ブツ撮りの場合、私はAFを使いません。これぐらいの距離になると被写界深度が浅く、"コサイン誤差"が馬鹿になりません。そのため、フレーミングを決めてから、マット面でマニュアルフォーカシングをした方が確実だと思います。

マット面でのMFは、慣れてしまえばそれほど難しくないのですが、最初のうちはピントの山が分かりにくいかもしれません。そうしたときに、マグニファイヤーでファインダー像を拡大すると格段にフォーカシングしやすくなります。
私が使っているマグニファイヤーは、Nikon DG-2というものです。Canon EOS 30Dにニコン製マグニファイヤーが付くのか?と思われるでしょうが、まったく問題なく取り付けられます。その方法は、"Xylocopal's Photolog : ニコン製マグニファイヤーをキヤノンEOSで使う"に記してありますので参考にしてください。
もちろん、ライブビュー可能なカメラであれば、リモートライブビューを利用するのも良いと思います。

背景紙はA2判のクラフト用紙を使っています。A2判というのは、594mm×420mmですから、このライトボックスにぴったりなんですね。

これらの背景紙、東急ハンズで購入していますが、色やテクスチュアは様々なものがあり、1枚30円~100円と価格的にもリーズナブルです。写真道具店で背景紙を買うと2桁ぐらい価格が違うのでびっくりしますよ。

ここに書いた方法がベストなブツ撮りの方法だとは思っていません。
私はこうやっているよ、ということに過ぎません。
ライティングを含め、いろいろな方法があると思いますが、それぞれに工夫してみる参考になれば幸いです。
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by xylocopal2 | 2008-02-24 20:47 | Hardware
2008年 02月 23日 曇天のアパートにて







名古屋市昭和区御器所にて
 Canon EOS 100QD
 Canon EF50mm F1.4 USM
 ILFORD XP2 SUPER
 EPSON GT-X750
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by xylocopal2 | 2008-02-23 18:31 | Monochrome
2008年 02月 22日 猫じゃ猫じゃ猫




Canon EOS 30D
Tamron SP AF90mm F2.8 Di Macro
SUNPAK PZ42X


今日、2月22日は「猫の日」だそうです。
もちろん、「ニャン(2)ニャン(2)ニャン(2)」の語呂合せ。
1987年に「猫の日制定委員会」が制定、ペットフード工業会が主催しています。
全国の愛猫家からの公募でこの日に決まったそうです。
猫にとってはめでたい日なので、ノリマキさんに踊ってもらいました。













Canon EOS 30D
Canon EF50mm F1.4 USM
Tamron SP AF28-75mm F2.8 XR Di
SUNPAK PZ42X
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by xylocopal2 | 2008-02-22 15:22 | Cats
2008年 02月 21日 グローブマート開店10周年




名古屋市千種区春岡通7丁目にて
 Canon EOS 30D
 Canon EF35mm F2
 Adobe Camera RAW 4.3


ネタがなくなると食べ物の写真が登場します。
近所のカフェ"GLOBE MART / CAFE GLOBE"のホットドッグ。
どうってことはない普通のホットドッグですが、なかなか美味いです。
奥の白っぽいものはザウアークラウト。キャベツの漬物です。
左側の赤いものはガーリックが効いたチリソースです。

この店、今月で開店10周年だそうです。
このあたりは、おそろしく高齢化が進んだ地域で、およそカフェ需要などなさそうな場所です。
開店時には場違いもいいところ、といわれたものでした。
ショップの品揃えも、GEの大型冷蔵庫や輸入家電、輸入食材、輸入文具など、おおよそ地域の需要とはかけ離れたものばかり。
1~2年で撤退するのではないか?とよく噂されたものでした。

にもかかわらず、10年経った今も、実によく流行ってます。
週末など、駐車場に入りきれない車が行列を作って並んでいます。
本当にびっくりです。
この手の店は、立地こそ命!と思っていましたが、案外関係ないのかもしれません。
うちから徒歩1分で行ける便利な店なので、頑張ってくれていることは嬉しいかぎりです。
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by xylocopal2 | 2008-02-21 16:36 | Favorites
2008年 02月 20日 キヤノン製一眼レフ初号機 Canonflex


1959年に発売されたキヤノン製一眼レフ、"Canonflex"です。
ある方から譲り受け、現在私の手元にあります。
残念ながら、シャッターとミラーのリンケージが悪く、現状では写真が撮れるコンディションにありません。

このキャノンフレックス、キヤノン製一眼レフとしては最初の製品になります。
それまで、"Canon VI L"などレンジファインダーカメラを主力製品としていたキヤノンにとって初めての一眼レフであり、EOSシリーズをはじめ、すべてのキヤノン製一眼レフの御先祖様といえるカメラです。
それにもかかわらず、どうにもこうにも影の薄いカメラです。
報道用カメラとして一世を風靡した"Nikon F"と同期のカメラながら、まったくパッとしません。

Nikon FとCanonflex。
同じ1959年発売の一眼レフでありながら、どうしてこれほど扱いが違うのか。
Nikon Fが栄光の歴史を背負う一方で、Canonflexは歴史の闇の中に埋没しようとしています。
Nikon Fが1970年代まで製造が続けられ、通算生産台数86万台を数えたのに対し、Canonflexは発売後3ヶ月で製造中止となり、17000台が作られたにすぎません。

調べてみると、Canonflexは機構的に弱いカメラだったようです。
信頼性が重視される報道用カメラでは「頑丈であること」が最優先されるスペックでした。
いついかなる場所でも確実にシャッターが下りる、それがプロ用カメラです。
Nikon Fはその堅牢さゆえに成功し、Canonflexはそれだけの機械的頑丈さがなかったということでしょうね。

発売当時の新聞社写真部の評判を見ると、「Canonflexは弱い」「故障しやすい」という記述が目立ちます。
特にミラーが上がりっぱなしになり、降りてこないという故障は持病のようなもので、当初から頻発したようです。
私の手元にあるCanonflexもミラーが上がったままになることが非常に多いです。
レンジファインダーカメラでは充分経験を積んだキヤノンとはいえ、クイックリターンミラーなど一眼レフ独自の機構には泣かされたのだろうと思います。

今でこそ、一眼レフのキヤノンということになっていますが、当時キヤノンは一眼レフメーカーとしては後発もいいところでした。
Canonflexが発売された1959年5月、市場には、"TOPCON R""Miranda T""Asahi Pentax K"など8機種の一眼レフが先行販売されていました。
発売後3ヶ月で製造中止の憂き目にあったのは、後発ゆえの性急な開発があったのかなあと思います。
結局、Canonflexはプロ用分野ではNikon Fに水を空けられ、アマチュア用途ではPentaxに負け、さっぱり売れなかったようです。
「幻のカメラ」というほどではないにせよ、現在ではほとんど見かけないカメラとなってしまいました。

Canonflex 仕様一覧
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  フォーマット: 135判 24×36mm
  マウント: Canon Rマウント (外3爪バヨネット式/スピゴット式)
  シャッター: 布幕横走りフォーカルプレーン
  シャッタースピード: T/B, 1-1/1000sec.
  ファインダー: 着脱式ペンタプリズムアイレベル(スプリットプリズム)
  ファインダー倍率: 0.9×
  ファインダー視野率: 92%×94%
  露出計: 専用外付セレン光電池式
  測光レンジ: Low (EV4 - EV13)、High(EV10 - EV19) at ISO100
  シンクロ速度: FP、X(1/55sec.)
  外形寸法: 145×100×49mm
  重量: 750g
  発売年月: 1959年5月
  発売時価格: 59500円(R50mm/F1.8付)
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悲運の初号機、Canonflexですが、デザインは渋く重厚で、なかなか美しいと思います。
分厚い黒羊羹風塗装に覆われたペンタプリズム、そこに刻まれたブロック体の"CANON"ロゴ、現代から見てもグッドデザインです。
各部の工作精度、仕上げ精度も素晴らしいです。
戦後、わずか14年でこうした製品を送り出した日本の工業力はたいしたものだったのだな、と実感させられます。
工業技術の高さ以上に感じられるのは、熟練の職人技です。
非常に丁寧な仕上げで、Leica M3にも負けない作りの良さです。
これで、ちゃんと動けば言うことなしなのですが、悲しいかな、今のところ文鎮以外の用途を思いつきません。
写真を写せないカメラは悲しいです。




Canonflexの標準レンズ、SUPER-CANOMATIC R 50mm F1.8です。
SUPER-CANOMATICというのは、自動絞り機構のことで、これもレンジファインダーカメラにはなかった一眼レフ独自の機構です。
当時の販促用リーフレットを見ると、「高速動作の完全自動絞り」と誇らしげに記されています。
自動絞りはM42やエキザクタマウントのようにレリーズを押す力ではなく、レンズに内蔵されたバネの力によって瞬時に指定絞り値に絞られるようになっています。
このバネは、フィルム巻き上げ時にチャージされるようになっており、レンズマウントにはその伝達機構が装備されています。
絞り環は被写界深度確認用のためかダブルになっており、プリセット絞りとしても使えるようになっています。

光学系は、名レンズの誉れ高い"Serenar 50mm F1.8"を一眼レフのフランジバックに合わせて再設計したものといわれています。
セレナー50mm/F1.8は、ハロの少なさでズミクロン50mm/F2を凌駕し、圧倒的にヌケの良い描写で写真界を唸らせた名レンズです。
コンピュータなどない時代のことですから、何十人もの計算係がタイガー計算機をガラガラチーンと回し、営々と何ヶ月もかかって設計したのだと思います。

このレンズ、ボディに付いてきたものではありません。
当初付いてきたものは、絞りが激しく固着していたため、自動絞り動作の確認のため某所で入手した代替品です。
けっこう綺麗なレンズですが、たったの1500円。
人気がないとはいえ、Rマウントのレンズは安いです。
FDマウントのカメラであれば、プリセット絞りのレンズとして使えるはずなので、いつの日か、このレンズで写真を撮ってみたいと思います。




レンズマウントは、Canon Rマウントと呼ばれるブリーチロック式のものです。
ブリーチロック式とは、スピゴット式とも呼ばれますが、レンズ外周の締付リングでレンズを固定する方式のものです。
外爪がバヨネットマウントに見えますが、バヨネットとは異なり、レンズ本体は回りません。
Rマウントは、自動絞り機構などを変更しながら、FLマウント、FDマウント、New FDマウントへと進化していきました。
内径やフランジバックなど物理サイズはRマウントもFDマウントも同一ですが、自動絞り機構の互換性はないため、レンズとボディの種類によっては装着できるが使えない、という問題が発生します。
中には連動爪が干渉して、レンズやボディを傷つける組合せもあるようで、要注意です。


専用外付セレン光電池露出計です。
一眼レフなのに、TTLではなく外付セレン露出計というあたり、時代を感じさせます。一眼レフにTTL露出計が組み込まれるのは、4年後の"TOPCON RE Super"まで待たなければなりませんでした。

この露出計、簡単にスナップオンで付け外しができます。
上が取付前、下が取付後の様子です。

1959年に作られたこのセレン光電池、さすがに劣化しており、現在は信頼できる値を示しません。針が振れるだけマシといったところでしょうか。




専用露出計は、シャッタースピードダイヤルとギアで噛み合い連動するようになっています。
シャッタースピードダイヤルを1/125sec.にすると、露出計のダイヤルも1/125sec.を示します。
この時代、外付露出計でも、ライカメーターなどシャッタースピードダイヤルと連動できるものが流行っていたようです。

測光レンジは高低2段切換で、右側の円盤形ノブで切り替えます。
現在はオレンジ側、低照度モードです。
指針が示したオレンジ色のF値を読み取ります。
現在の照度は、1/125sec.のシャッタースピードでは、明らかにアンダーですね。
1/30sec.にしてもやっとこさ、F1.2~1.4ぐらいです。

ところで、このカメラ、軍艦部右側に巻き上げレバーが見あたりません。
どこにあるのか?というと、実はボトムカバーに巻き上げレバーが付いています。



底部のトリガー式巻き上げレバーです。
クランクは折り畳み可能となっています。
こうした底部巻き上げのカメラは、"Retina Reflex""Super Baldamatic I"など、1950年代にはけっこう多かったです。
キヤノンフレックスのトリガーレバーは軽い力で巻き上げられ、慣れれば速写も可能でした。
秒間3コマ可能、という記述も見受けられますが真偽のほどはよく分かりません。
しかしながら、ボトムトリガーレバーは三脚使用時に使いづらいということで、嫌うユーザは多かったようです。




ファインダーは交換式です。
ペンタプリズムアイレベルファインダーの他に、ウェストレベルファインダー、4倍マグニファイイングファインダーなどがあったそうです。
とはいえ、フォーカシングスクリーンは固定式で、システムカメラとして使うには中途半端な仕様といえました。
プリズムは50年前の製造にもかかわらず、固定にモルトなどを使っていないので腐蝕は皆無、若干黄色っぽいながら、今なおクリアな視界を保っています。




底部の巻き上げレバー以外は特に変わったところのないボディです。
シャッターは布幕横走りフォーカルプレーン。
50年近く前のカメラですが、シャッター幕はしっかりとしています。

しかし、速度はダメダメでした。
真面目に動いているような音を出しながら、満足に動作しません。
先幕と後幕のテンション調整をすればあるいは?とも思うのですが、こればっかりは開けてみないと分かりません。
良いカメラなのに、実に残念無念なことであります。
ボディ各部のカニメネジを見ていると、無性に開けたくなる衝動に駆られ、たいへん危険な状態です。^^


Canonflexはキヤノンが満を持して開発した一眼レフであったにもかかわらず、Nikon Fには到底敵うことができなかったカメラでした。
機構的な弱さの他、システム的な不備も敗因でした。
Nikon Fは、21mm~1000mmの交換レンズラインナップを持っていたのに対し、初期のCanonflexは、自動絞り対応レンズとしては、50mm/F1.8と100mm/F2があるだけ。
特に広角レンズがなかったことが決定的でした。
その他、フォーカシングスクリーン固定で用途に応じて交換できなかったこと、視野率100%ファインダーを持たなかったこと、ミラーアップ撮影ができなかったことなども不利な点でした。
同じく一眼レフとしては後発だったNikon Fに比べると、詰めがが甘かったと言わざるをえません。
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by xylocopal2 | 2008-02-20 16:35 | Hardware


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