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2006年 08月 31日 放射能レンズ? Kodak US.Ektar 50mm F3.5



Canon EOS 30D / Sigma Macro 50mm F2.8 EX DG
ISO100, Av -1.3EV, F8.0, 1/3sec., WB:Manual


昨日のエントリ、"Xylocopal's Photolog 2006/08/31 レチナとお散歩"を撮った、コダック・レチナ I Type 010です。
蓋が付いていることから分かるとおり、蛇腹式のレンズを畳んで格納することができます。
格納時のサイズは非常に小さく、ロングサイズのタバコ箱程度。
初めて見る人は、一様にその小ささに驚きます。

それにしても汚いカメラです。
巻き戻しノブのアルミニウムは中途半端に腐食が進み、大昔の弁当箱のような色艶です。
戦前のレチナ、Type 117あたりの、黒エナメルペイントに真鍮ニッケルメッキの優雅なたたずまいはまったくありません。
このカメラは、第二次世界大戦が終わって、わずか2年後の1947年に、西ドイツ・シュツットガルトで作られました。
この時代のレチナは、敗戦により物資が不足していたため、戦前や1950年代のレチナに比べて、非常に質素な作りとなっています。

しかし、このレチナ、羊の皮をかぶった狼です。
直列6気筒24バルブDOHC 2000cc S20型エンジンを搭載したハコスカGT-Rのような、といえば、分かる人もいるかもしれません。
私が持っているレチナの中では最もボロい外観ながら、実は最もよく写るカメラなのです。

何が違うか?といえば、レンズが違います。
普通の距離計なしレチナには、シュナイダー・クロイツナッハ・クセナーというレンズが付いていますが、このカメラには米国製エクターが付いています。
自動車はエンジン、カメラはレンズです。
レンズさえ優秀であれば、外観はボロ雑巾でも写真はしっかり写ります。
クセナーも非常に素晴らしいレンズですが、エクターはその上を行きます。
その描写は、「別格」というしかありません。






この冴えない外観のボロいレンズがUSエクターです。
Kodak Ektar 50mm F3.5, Made in U.S.A.
Made in U.S.A.という文字が刻まれているエクターを通称"US Ektar"と呼びます。
わざわざ、"US"を付けるのは、シュナイダーOEMによるエクターがあるためです。
OEMエクターは、中身はクセナーですから、写りもクセナーです。

クセナーは、テッサークローンの三群四枚レンズですが、USエクターはエレメント構成が若干違うといわれています。
テッサーが三群目が貼り合わせになっているのに対し、USエクターは1群目が貼り合わせになっているといわれています。
真偽のほどは分かりませんが、四枚玉の中では出色の写りであることは間違いありません。
私のインプレッションでは、Carl Zeiss Tessar を超える四枚玉は、Agfa Solinar と、US Ektarしかありません。

Kodakのフルネームは、Eastman Kodakです。
頭文字はEK。
コダックのことをEKと呼ぶ業界は多いようです。
私がいた映画制作会社では、コダックのフィルムは「イーケー」と呼ばれていました。
フィルムの種類をさすときには、「イーケーの5247持ってこい」などと呼ばれていました。

"Ektar"というレンズ名は、イーストマン・コダックの頭文字、"EK"からとったものです。
コダックでは、自社製最高級レンズに、EKの文字を入れた"Ektar"の名前を与えてきました。
レンズ構成枚数などには関係なく、自信を持って送り出せるレンズにのみ、エクターの名前を与えてきたのです。
それらは、コダック発祥の地、ニューヨーク州ロチェスター工場で作られたものでした。
後年、OEM生産によるEktanar、Ektanonなどといったレンズが作られた際にも、Ektarだけはロチェスター工場産だったといわれています。

エクターには、135mm/F3.5、100mm/F3.5、80mm/F2.8、47mm/F2.0、50mm/F3.5など、様々なものが存在しますが、いずれも伝説の銘玉といわれています。
これらエクターの素晴らしさの秘密は、硝材、つまり原料ガラスにあったといわれます。
エクターの硝材で特筆すべきはトリウムです。
特に航空撮影用のエアロエクターはトリウムレンズとして知られています。

トリウムとは、原子番号90の放射性物質です。
かのキュリー夫人が研究したことで知られる、古くから認知されていた放射性物質です。
光学ガラスにトリウムを混ぜると、屈折率が上がり、より高性能なレンズが作れます。
コダックはかなり早い時期から、トリウムレンズの研究をしていたといわれています。

トリウムレンズには、昔からよく写るといわれる銘玉が多いです。
こうしたレンズにガイガーカウンターを近づけると、バリバリと大きな音を出すそうです。
トリウムは原子力発電所の燃料として使うことも可能といわれるほどの物質ですから、相当量の放射線を出すわけです。
写真用レンズに使われた酸化トリウムが出す放射線は、フィルムを感光させるほどのパワーはない微弱な量といわれますし、私のような使用頻度では全く無問題と思われますが、なかなかに不気味です。
鉛フリーレンズが主流となった現代においては考えられないようなヤバい話ではあります。^^


追記
----------
簡易型放射線測定器を借用することができたので、手持ちのレンズの放射線量を測定してみました。
その結果、US.Ektar 50mm F3.5は放射線を出していませんでした。
濡れ衣だったわけです。
しかし、旭光学製Super-Takumar 50mm F1.4など、かなり高い放射線を出しているレンズがいくつかありました。
Xylocopal's Photolog 2006/10/26 放射能レンズ ガンマ線量実測に測定結果をまとめてありますので、興味のある方は参照してください。





Kodak Retina I Type 010 / Kodak US.Ektar 50mm F3.5
Konica Minolta Centuria Super 100, Scanned with EPSON GT-X750






Kodak Retina I Type 010 / Kodak US.Ektar 50mm F3.5
Fujifilm Superia 100, Scanned with EPSON GT-X750






Kodak Retina I Type 010 / Kodak US.Ektar 50mm F3.5
Fujifilm Superia 100, Scanned with EPSON GT-X750






Kodak Retina I Type 010 / Kodak US.Ektar 50mm F3.5
Fujifilm Superia 100, Scanned with EPSON GT-X750

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by xylocopal2 | 2006-08-31 23:32 | Hardware
2006年 08月 30日 レチナとお散歩



Canon EOS 30D / Canon EF 35mm F2
ISO400, Av -1.3EV, F4.0, 1/125sec., WB:Auto


テーブル右端に乗っている小さなカメラは、レチナといいます。
正式名は、Kodak Retina I Type 010。西ドイツ製です。
1947年製ですから、来年には還暦を迎えます。

レチナは、ライカなどに比べると安価な上、折りたたみ式の可愛らしい姿から、「お気楽カメラ」、「お散歩カメラ」として認識されているフシがあります。
よく、雑誌の記事などに、「レチナを連れて散歩に行こう」などと調子の良いことが記されており、いかにも簡単お気楽に使えそうなイメージを受けますが、あまり真に受けない方がいいです。

まず、レチナは重いです。
このType 010の場合、重さは500gを超え、レンズなしのデジタル一眼レフに匹敵します。
そんな重量が、タバコサイズに詰まっているわけですから、比重は非常に高く、持つとズッシリとした手応えを感じます。
ミニ漬け物石といった質量のカメラでありながら、Type 010あたりまでのレチナには、ストラップを取り付けるアイレットがありません。
肩にかけることも、首から下げることもできず、カバンに突っ込むか、手に握りしめていくしかありません。
よく、「レチナをズボンのポケットに突っ込んで~」というくだりを見かけることがありますが、作業服ならともかく、ヤワなズボンだとポケットが破れます。

くわえて、レチナは原始的です。
レチナでも、1950年代後半のRetina IIIあたりになると、レンジファインダーカメラとして何一つ不自由することはないのですが、Type 010あたりのコンベンショナルレチナだと、あれこれ不自由します。

まず、レチナI型には距離計がありません。
二重像合致式 or 上下像合致式のレンジファインダーというものがなく、ファインダーはただのスヌケの筒です。
距離をどうやって測るか?といえば、普通は目測です。
ゾーンフォーカスカメラと同じですが、違うのはゾーンマークやクリックストップがなく、1mぐらいから無限遠までシームレスに回ってしまうことです。
被写界深度自体もゾーンフォーカスカメラに比べれば浅いです。

この手の目測カメラを使うときは、「被写体まで3mよーそろ!、いや間違えた、2m50cmよーそろ!」てなことを脳内でやるわけです。
たぶん、これぐらいの距離だろうと見当を付けたら、レンズの周囲に付いている距離環をグリグリと回して、距離を合わせます。
単体距離計、巻尺などを使えば、より正確でしょうが、この手のカメラでそこまでやるのもなぁ、という気分にもなります。

面倒くさいことに、私のType 010レチナは、距離環がfeet表示です。
ドイツ国内向け、ヨーロッパ向けのレチナはメートル表示になっていますが、当時、最大顧客であった英米はヤードポンド法の国ですからfeet表示になっているレチナは多いです。
そのため、脳内で、「2m50cmつーことは、30cmで割って、大体8feet!」という計算をする必要があります。
こんな単純な計算でも間違えることはあります。
人間の思いこみってのは怖いものですよ。





Kodak Retina I Type 010 / Kodak US.Ektar 50mm F3.5
Konica Minolta Centuria Super 100, Scanned with EPSON GT-X750


距離を合わせたら、露出を決めます。
あ、順番が逆ですね。
普通は、露出を先に決めてから、距離合わせです。

何しろ、フルマニュアル、フルメカニカルの安カメラですから、露出計は付いていません。
単体露出計や、携行している他のカメラで測れば露出は分かりますが、私の場合、普通は体感露出です。
晴天日向、ISO100のフィルムであれば、F8、1/250sec.、日陰なら、F5.6、1/125sec.って奴です。
体感露出といっても、特殊な感覚器官を鍛えるわけではなく、状況に応じた露出を記憶するだけです。

日向はあまり考える必要はありませんが、日陰は考えます。
明るい日陰から、少し暗い日陰、だいぶ暗い日陰、色々ありますから。
さらに、日陰、日向混在なんてシーンもあります。
そうしたときに迷ったら、ネガフィルムの場合は、オーバー目にしておけばいいです。
F4、1/125sec. or F4、1/60sec.、どっちだ?と思ったら、1/60sec.を切っておけばいいです。
ネガフィルムってのは、アンダーは粒子が目立つ汚い写真になりますが、オーバーは2段ぐらい狂っていても、ほとんど分からない仕上がりになります。





Kodak Retina I Type 010 / Kodak US.Ektar 50mm F3.5
Konica Minolta Centuria Super 100, Scanned with EPSON GT-X750


露出を決めたら、シャッターダイヤルをセットします。
ところが、Type 010あたりまでのレチナは、シャッタースピード体系が現代とは少し違います。
1/60sec.もなければ、1/125sec.もありません。
1/25sec.、1/50sec.、1/100sec.という倍数体系になっているのです。
このあたりは、深く追求しても意味はないですから、1/60sec.=1/50sec.、1/125sec.=1/100sec.と丸めてしまって無問題です。

絞りは、大体現代のものと同じようなものが付いていますが、クリックストップはなく、無段階に変化します。
F5.6ちょい開け、F8ちょい絞り、なんてことが簡単にできます。
一眼レフではないので、絞りは最初から絞りっぱなしです。





Kodak Retina I Type 010 / Kodak US.Ektar 50mm F3.5
Konica Minolta Centuria Super 100, Scanned with EPSON GT-X750


儀式はまだ終わりません。
シャッタースピード、絞りをセットしたら、シャッターをチャージします。
チャージというのは、シャッターを動かすバネをセットすることです。

現代のマニュアルカメラでは、フィルムを巻き上げるときに、シャッターチャージも同時に行う、セルフコッキングという方式になっていますが、この時代のカメラは、フィルム巻上とシャッターチャージが連動していません。
フィルム巻上とシャッターチャージは別々に行う必要があります。

この手のレンズシャッターは、チャージレバーをセットした後にシャッタースピードを変えると壊れる、という都市伝説がまことしやかに伝えられています。
実際には、チャージ後でも速度を変更できるのですが、その際に、いかにも壊れそうな嫌な音を出します。
そんなわけで、私は、いったんチャージしたら、何があろうとシャッタースピードは変更しません。





Kodak Retina I Type 010 / Kodak US.Ektar 50mm F3.5
Konica Minolta Centuria Super 100, Scanned with EPSON GT-X750


このType 010の場合、フィルム巻き上げは二重露出防止装置が付いているので、かなり無造作に巻き上げてしまいますが、これより古いタイプのレチナはそうはいきません。
フィルム巻上一回に対して、シャッターレリーズ一回が、(多重露出ではない)普通の撮影のパターンだと思います。
ところが、戦前のレチナは二重露出防止装置が付いておらず、一回の巻き上げに対して何回でもシャッターが切れてしまうのです。
うっかりしていると、二重露出、三重露出は簡単にできてしまいます。

この手の古いカメラでは、フィルムをいつ巻き上げるか?はきちんと統一しておかなければなりません。
シャッターを切ったら即巻き上げ、あるいは撮る直前に巻き上げ、どちらかに統一しておかないと、二重露出写真を量産してしまいます。
巻いたかどうか不安だったら、とりあえず巻き上げておけ、というのが一番いいです。
一齣無駄にするかもしれませんが、二重露出してしまうよりはマシです。





Kodak Retina I Type 010 / Kodak US.Ektar 50mm F3.5
Konica Minolta Centuria Super 100, Scanned with EPSON GT-X750


すべての儀式を終えたら、ファインダーを覗いてフレーミングします。
Type 010あたりのレチナでは、厳密なフレーミングは至難の業です。
覗いてもさっぱりよく見えません。
まるで、鍵穴から覗いているような感覚です。
どこまでフレームに入って、どこからアウトか?という境界が実にファジーです。

というわけで、「レチナを連れて散歩」というのが、いかに綺麗ごとか分かるかと思います。
「レチナとお散歩」というと、お気楽で脳天気なイメージですが、実際のところは、「レチナと七転八倒」、「レチナと修行」、「レチナと勝負」に近くなります。^^
レチナは軟派な外観とは裏腹に、たいへん硬派なカメラです。
硬派だけに、ばっちり決まると素晴らしい写真が撮れます。
もし、もっとレチナのことを知りたい、という物好きな人がいたら、下記を覗いてみてください。

 Jewels of Nostalgia / Lovely 35mm Folding Cameras
  http://www.wa.commufa.jp/~xylocopa/cc/

Type 010あたりの距離計なしレチナは人気がないので高くありません。
だいたい、1万円~2万円ぐらい。
1万円以下で入手できる場合も多いようです。
LOMO LC-A、SMENA-8Mに比べれば、格段によく写ります。
フィルムを何本か無駄にしていくうちに、写真の腕が上がるかどうかは謎ですが、カメラのことが原理から理解できるようになるのはたしかです。
インテリアとしても美しいですし、愛玩用としてもかわいいですから、おひとついかがですか。^^
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by xylocopal2 | 2006-08-30 23:20 | Hardware
2006年 08月 29日 雑貨店のキャッツテイル



Canon EOS 30D / Sigma Macro 50mm F2.8 EX DG
ISO100, Av -0.7EV, F2.8, 1/400sec., WB:Auto






Canon EOS 30D / Sigma Macro 50mm F2.8 EX DG
ISO200, Av -0.3EV, F4.0, 1/250sec., WB:Auto


近所の雑貨店の前に置かれたキャッツテイルです。
名前の由来は言うまでもないですね。
赤毛のチビ猫をびっくりさせると、こんなシッポになりそうです。
正式名は、Acalypha Reptansといい、カリブ海方面原産の植物だそうです。
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by xylocopal2 | 2006-08-29 15:56 | Flowers & Plants
2006年 08月 28日 宿り木



CHINON CM-5 / Carl Zeiss Jena Flektogon 35mm F2.8
Konica Minolta Centuria Super 100, Scanned with EPSON GT-X750






CHINON CM-5 / SMC Takumar 55mm F1.8
Konica Minolta Centuria Super 100, Scanned with EPSON GT-X750


名古屋市熱田区、熱田神宮にて
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by xylocopal2 | 2006-08-28 18:57 | Rusty Scene
2006年 08月 27日 輸出専用MF一眼レフ CHINON CM-5



Canon EOS 30D / Sigma Macro 50mm F2.8 EX DG
ISO100, Av -1.3EV, F8.0, 1.0sec., WB:Manual


昨日の熱田神宮の写真、"Xylocopal's Photolog 2006/08/26 神域にて"を撮ったカメラです。
CHINON CM-5といい、1980年代中頃に販売された銀塩MF一眼レフです。
決して高級品ではなく、コスト意識に強く支えられた普及価格帯カメラです。

CHINONというのは、長野県茅野市に本拠を置いたカメラメーカーですが、8mmシネカメラ以外は自社ブランドでの国内販売をほとんどせず、もっぱら、OEM/輸出専門メーカーとしてカメラの生産をしてきました。
チノンという名前はキヤノンのパクリか?と思いがちですが、創業者(茅野弘氏)と創業地(長野県茅野市)の双方から"CHINO"という音を取った由緒正しい名前です。
最近まで、KODAK製デジカメの生産を行っていた会社でもあります。

チノンの名前は、国内より海外の方が有名で、今なお、eBayには多くのチノンのカメラが出品されています。
現在、日本で流通しているチノン製一眼レフの多くは、逆輸入製品ではないか?と思われます。
チノンのカメラは、ニコン、キヤノンあたりのカメラに比べると大幅に安価であったことから、北米市場ではシアーズ・ローバックなどのカタログ通信販売でよく売れたようです。
国土が広く、1930年代からカタログ通販が盛んだったアメリカでは、マニアがカメラ専門店に出向き高級一眼レフを買うという風土があまりなく、通販カタログ上の実用一点張りの安価な一眼レフの方が売れるという傾向が強かったようです。

一般に、アメリカ人というのは写真好きな国民です。
どこの家庭を訪れても、リビングルームの一画に写真コーナーがあり、フォトスタンドに一杯写真が飾られています。
ここでとっつかまると、「これは、アンクルビリーとカナダに行ったときの写真だ、これは娘たちとフロリダに行ったときの写真だ」などと猛烈な説明を受けることになります。
ただ、彼らはカメラに関しては、日本人に比べ、はるかに無頓着です。
高スペックを求めず、普通に撮れればいい、という人が多いようです。
Argus C3という弁当箱のようなカメラが1966年まで売られたというのがアメリカという国ですから。
アメリカでは、通販カタログに載っているような安価でロースペックなカメラが一番売れる、というのはありそうな話です。

CHINON CM-5 基本スペック
-------------------------------------------
 使用フィルム: 135判 (24x36mm)
 レンズマウント: Pentax K
 シャッター: SEIKO MFC 縦走りメタルフォーカルプレーン
 シャッタースピード: B, 1sec. - 1/1000sec.
 ファインダー倍率: 0.87倍
 ファインダー視野率: 92%
 露出計: TTL中央重点測光, +2EV to +18EV, ISO25-1600
 バッテリー: LR44 or SR44 x2
 ボディサイズ: 135.5 x 86.0 x 50.5mm, 455g
-------------------------------------------

ボディサイズ、重量を見れば分かるとおり、非常に小型軽量な一眼レフです。
PENTAX MXより小さく、MEとタメを張るほどのサイズです。
PENTAX MXやMEが欲しいが貧乏でお金がない、電子制御シャッターは嫌だ、マニュアル露出の方がいい、という方に向いています。






このカメラが販売された1980年代中頃というと、MF一眼レフは完成の域に達しており、多くのカメラはAEモードを備えていましたが、このカメラはマニュアル露出オンリーです。
露出インジケータは、ファインダー内ではなく、ファインダーアイピース左横に付けられています。
視野の端に光る三点LEDを捉えるという方式ですが、いちいちファインダーを覗かなくても大雑把な露出が分かるので意外に使いやすいです。
LED表示は、オーバーとアンダーが赤、適正露出が緑で点灯します。
写真では、下の赤と緑が点灯していますから、ややアンダーといったところです。






CHINON CM-5は、外装はプラスチック部分が多く、プラカメと呼ぶにふさわしいチープな一眼レフですが、裏蓋を開けると、まだまだ金属部分が多いです。
パトローネ室~フィルムガイドレール~スプロケット室は、ダイキャストでこそないものの、板金加工の金属製です。
AF一眼レフのEOS100 QDは、このあたりがすべてエンジニアリングプラスチック製ですから、質感にはずいぶんと違いがあります。


シャッターは縦走りメタルフォーカルプレーン。電子制御なしの純メカニカルシャッターです。バッテリーはあくまでも露出計のためのものですから、バッテリーを抜いてもシャッターは全速動作します。
わざわざ、MF一眼レフを使うのであれば、シャッターはフルメカニカルの方が気分的には嬉しいです。

この時代のメタルフォーカルプレーンシャッターは、東独製ペンタコンのものを除けば、COPAL SQUAREかSEIKO MFCシリーズが定番ですが、このカメラはSEIKO MFCということになっています。
SEIKO MFCといえば、PENTAX MEあたりに使われていたものと同じですが、何となく外観が違います。記憶にある、PENTAX MEのシャッターは、普通の鎧戸式ダイアフラムでしたが、CHINON CM-5のシャッターダイヤフラムは放射状というか扇状に広がっています。
写真は後幕ですが、先幕も同様なダイヤフラムパターンです。

シャッター音はなかなかいいです。
しっかりしたメカルカルシャッターの音でありながら、RICOH XR500ほどうるさくありません。
これで写真を撮ると、いかにも「撮ったぞ!」という達成感があり、幸せになれます。

フィルム給装関係はまったく問題がなく、巻上げも実にスムーズです。
ロシア製や東独製一眼レフに比べると、さすがはMade in Japan。実に優秀です。
動作が渋い部分は何もありませんし、20年経っても写真を撮るのに充分な機能を保ち続けています。
ローコストカメラではありますが、決して作りがいいかげんなカメラではありません。






レンズマウントは、PENTAX-K。
その昔、Kマウントユーザだった私にとっては見慣れたマウントです。
種も仕掛けもない、初代電子接点なしのKマウントですね。

Kマウントボディが2台に増えました。
RICOH XR500と、CHINON CM-5。
なのに、Kマウントレンズは一本しかありません。
いかに、ボディの方が安いといっても少々アンバランスなので、少しはレンズも買わないといけないようです。
この手のフルメカニカルシャッターMF一眼レフは、空シャッターを切って、その音のワビサビを楽しむのが本来の用途であり、写真なんか撮っちゃいかんのですが。^^
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by xylocopal2 | 2006-08-27 21:16 | Hardware
2006年 08月 26日 神域にて



CHINON CM-5 / Carl Zeiss Jena Flektogon 35mm F2.8
Konica Minolta Centuria Super 100, Scanned with EPSON GT-X750






CHINON CM-5 / SMC Takumar 55mm F1.8
Konica Minolta Centuria Super 100, Scanned with EPSON GT-X750






CHINON CM-5 / SMC Takumar 55mm F1.8
Konica Minolta Centuria Super 100, Scanned with EPSON GT-X750






CHINON CM-5 / SMC Takumar 55mm F1.8
Konica Minolta Centuria Super 100, Scanned with EPSON GT-X750






CHINON CM-5 / SMC Takumar 55mm F1.8
Konica Minolta Centuria Super 100, Scanned with EPSON GT-X750


名古屋市熱田区、熱田神宮にて
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by xylocopal2 | 2006-08-26 20:08 | Old Buildings
2006年 08月 25日 六番町にて



Canon EOS 100QD / Canon EF 50mm F1.4 USM
Konica Minolta Centuria Super 100, Scanned with EPSON GT-X750






Canon EOS 100QD / Canon EF 50mm F1.4 USM
Konica Minolta Centuria Super 100, Scanned with EPSON GT-X750






Canon EOS 100QD / Canon EF 50mm F1.4 USM
Konica Minolta Centuria Super 100, Scanned with EPSON GT-X750


名古屋市熱田区六番町~七番町にて
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by xylocopal2 | 2006-08-25 21:34 | Rusty Scene
2006年 08月 24日 今日の空 夏のテーブル



Canon EOS 30D / Canon EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM +PL
ISO100, Av -1.0EV, F8.0, 1/160sec., WB:5700K


名古屋市千種区、AEON千種にて
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by xylocopal2 | 2006-08-24 20:29 | Sky
2006年 08月 23日 大曽根にて



Canon EOS 30D / Canon EF 24mm F2.8 +PL
ISO100, Av -0.7EV, F5.6, 1/125sec., WB:5700K






Canon EOS 30D / Canon EF 24mm F2.8
ISO200, Av -0.7EV, F4.0, 1/400sec., WB:Auto






Canon EOS 30D / Canon EF 24mm F2.8
ISO100, Av -0.7EV, F8.0, 1/200sec., WB:Auto


名古屋市北区大曽根にて
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by xylocopal2 | 2006-08-23 22:32 | Scenery of the City
2006年 08月 22日 ニラの花が咲いたよ



Canon EOS 30D / Tamron SP AF 90mm F2.8 Di Macro
ISO200, Av +0.3EV, F4.0, 1/320sec., WB:Auto


玄関のプランターに植えてあるニラの花が咲きました。
もちろん、食用です。
ニラ玉炒めなどを作るときは、このプランターから葉っぱを引っこ抜いて使っています。
毎年、夏の終わりから秋にかけて、白い可憐な花を付けます。 (昨年9月のニラの花)
花の直径は5mmぐらい。花房全体でも2-3cmぐらいの小さな花です。
台湾ラーメンやニラレバ炒めから連想される油ギッシュなコテコテの花ではないあたりが面白いところです。
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by xylocopal2 | 2006-08-22 16:00 | Flowers & Plants


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