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2007年 06月 26日 寒い国から来た KMZ ZENIT 122




このプラスチックの塊のようなカメラは"KMZ Zenit 122"、ロシア製のM42マウント一眼レフです。
Bessaflex TM亡き今、新品で買えるM42マウント一眼レフは、"Zenit 122""Zenit 312M""Zenit 412DX""Zenit 412LS"などZenitシリーズだけになりました。

ゼニットシリーズの製造元は、モスクワ近郊のクラスノゴルスクに本拠を置く"KMZ"
KMZとは、"Красногорский Механический Завод"の頭文字をとったもの、英語表記では"Krasnogorsk Mechanical Factory"、日本語に訳すと、"クラスノゴルスク機械工場"ということになります。

クラスノゴルスク機械工場‥‥。
重工業にあらざるは工業にあらず、重工業至上主義のお国ぶりが窺い知れる、壮大にして無骨な名前です。
火力発電所用タービン製造工場の裏手で、函型クレーンと大型旋盤を駆使して、カメラやレンズを作っているようなイメージでしょうか。
断じて、小綺麗なクリーンルームなどではなく、切削オイルの香り漂う、西日の差し込む薄暗い工場で造られたカメラのイメージです。

旧ソ連時代、KMZは、親方カマトンカチの国営企業、ソ連を代表する光学機器メーカーでした。
軍事大国ソ連のことですから、KMZも軍事用光学機器、航空宇宙光学機器の比率が高いメーカーでした。
1959年に打ち上げられた月探査衛星"ルナ3号"が初めて撮影に成功した月の裏側の写真は、KMZ製のカメラ"AFA-E1"によるものでした。
KMZのウェブサイト、社史のページには、誇らしげにそう書かれています。

ちなみに、ZENITというのは、旧ソ連/ロシアの"スパイ衛星"の名前でもありました。
ZENIT衛星は"ボストーク宇宙船"の派生型です。
人間の代わりに全自動撮影システムをカプセルに乗せたもので、ミッション終了後にはカプセルを地上降下させフィルムを回収する仕組みになっていました。
軍事偵察用途の他、民生用途にもこの衛星は使われました。
資源探査衛星"Resurs Fシリーズ"というのがそれです。
リモートセンシング用途に向いた高解像度カメラが搭載されていました。

ロシアという国は、つくづく物持ちの良い国だと思います。
ゼニット衛星やリサルス衛星の仲間である科学実験衛星"Foton-M3"は21世紀の現在もなお現役なのですから。
ボストーク1号がガガーリンを乗せて宇宙に旅立ったのが1961年ですから、以来50年にわたって、ボストークカプセルが使われ続けていることになります。

ともあれ、宇宙機搭載用カメラを作るKMZは、戦前の日本光学、東京光学以上の国策光学企業だったわけです。
ZENITを使う際、"ソビエト連邦国歌"ほど似合うBGMはありません。
"インターナショナル"でも良いですが、大国らしい荘重さはソビエト連邦国歌の方が上です。
ZENITを構える際には、苦虫を噛みつぶしたような表情で、「♪サユーズ ネルシームイ‥‥」と口ずさむのがかっこいいと思います。
構える場所は、何といっても冬の荒野が似合います。
耳当て付の毛皮帽、分厚いコート、ブーツ、ウォッカのポケットボトル、そんな格好で荒野にたたずむと似合うカメラです。

私の師匠にして、怪著"ソビエトカメラ党宣言"の著者・中村陸雄氏は、クラスノゴルスク機械工場という言葉の響きが気に入り、日本市場で発売の際はは"倉科権助(くらしなごんすけ)機械工場"と呼んだらどうか?と書いていましたが、あいにくと一般には受け入れられなかったようです。
良い名前だと思うんだがなあ、倉科権助機械工場。

中村師匠は、クラスノゴルスクのKMZ本社まで、メトロとバスを乗り継いで出かけ、産直の"Horizon 202"を買ってきた人物でもあります。
KMZに着き、通された場所は、うら寂れた中学校の教室のようなところだったそうです。
その事務室には、コンピュータが一台もなかったそうです。つい、6~7年前の話ですよ。
「ホリゾン一丁おくれ!」、「あいよっ!」というやりとりを期待して行ったら、何枚も伝票を書かされた上、パスポートまで要求され、とても新品には見えないホリゾン202が出てきたそうです。

そのKMZが製造する135判一眼レフがZENITシリーズで、1952年の誕生以来、様々なタイプが作られてきました。
ZENITの元となったのは"Zorki"
言わずと知れた、パチモン・バルナックライカです。
ゾルキiにミラーを入れ、ペンタプリズムを乗せたのが、Zenitの始まりでした。
初代ゼニット以来、基本構造はほとんど変わっていないといいますから、このZenit 122もバルナックライカの機構を残しているものと思われます。
改良を続けながら、50年以上の長きにわたってひとつの製品を作り続けるのはソ連~ロシアのお家芸です。
小はゼニットから、大はボストークカプセル/ソユーズロケットまで、実に息が長く、ほとほと感心します。
せっかちな日本人は少しは見習った方がいいのかもしれません。


Zenit 122のボトムプレートです。
MADE IN RUSSIAと記されていますから、1991年のソ連崩壊以降に製造されたカメラであることが分かります。シリアルナンバーによると、どうやら1993年製のようです。

よく聞くのが、ロシアになってからのカメラの品質は旧ソ連時代より悪い、という話です。旧ソ連時代でも、冷戦最中の1960年代~1970年代のカメラは最も品質が良いといいます。一番質が悪いのが、ソ連崩壊直後のものだとか。このカメラ、1993年製ですから、たしかにあまり出来はよくありません。

一応、原産国表記は英語になっていますから、輸出用カメラのはずですが、作りは非常に悪いです。ボトムプレートは波を打ち、射出成形のレベルはかなりひどいです。他の部分もバリが残っていたり、接合部に段差があったりで、非常に粗雑な仕上げといった印象です。日本あたりだと出荷検査をパスできないグレードです。

全体の印象は、トイカメラそのもの。
LOMO LC-AやHOLGAに通じる部分があります。
持ってみると、裏蓋がベコベコし、いかにも光線漏れを起こしそうです。
とてもまともな写りは期待できそうもない外観なのですが、撮ってみると意外にも普通に写ります。
このあたりが、ロシアンカメラの不可思議さ、奥深さです。


 KMZ ZENIT 122 仕様一覧
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  フォーマット: 135判 24×36mm
  マウント: M42 (プラクチカスクリューマウント)
  シャッター: 機械式横走り布幕フォーカルプレーン
  シャッタースピード: B, 1/30-1/500sec.
  ファインダー: ペンタプリズム式アイレベル固定、スプリットマイクロプリズムフォーカシングスクリーン
  ファインダー倍率: 0.8倍
  ファインダー視野率: ?
  露出計: CdS TTL中央重点平均測光 絞込測光
  シンクロ接点: 1/30sec.
  バッテリー: 1.5Vボタン型電池 (LR43, SR43, LR44, SR44 etc.)
  外形寸法: 142×97×49mm
  重量: 530g
  発売年次: 1989年~
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ゴツく大柄なボディに見えますが、元々がゾルキですから、それほど大きくはありません。
背の高さはありますが、横幅はPentax SPII程度です。
重量も、どちらかといえば軽量です。
とはいっても、小型軽量コンパクトな、といった印象のカメラではないです。
小さく凝縮された機能の塊、といった感じにならないのは、ひとえに作りの悪さゆえです。
「持つ喜び」などとはまったく無縁のカメラです。






種も仕掛けもないプレーンなM42マウントです。
開放測光のためのギミックなど何もありませんから、相性問題を考える必要はなさそうです。
ZENITのミラーは伝統的に小さいのですが、このカメラのミラーも小さいです。
ファインダー視野率も小さく、90%は絶対になく、せいぜい85%ぐらいじゃないかと思います。
ファインダー自体は意外にも見やすく、フォーカスも合わせやすいのですが。






いかにもプラスチッキーなトッププレートです。
プラスチッキーではありますが、軍艦部という古典的な名前を感じさせる部分もあります。
シャッタースピードダイヤルやレリーズボタンの配置、段差のあるトッププレートの様子など、バルナックライカの血脈を感じます。
シャッタースピードは、6種類しかありません。
6種類しかありませんが、ISO100フィルム、日中戸外であれば、不自由はしないシャッタースピードです。
ISO400フィルムで、ピーカンの下、絞り開放で使いたい、という方は別のカメラを選んだ方が幸せになれます。


シャッターレリーズボタンは、非常に背が高く、ストロークの長いものです。このレリーズボタン、触れると、グラグラします。例によって、作りは悪いです。とはいえ、酷寒の原野で、分厚い手袋をしてレリーズを押すにはちょうど良いストロークにも思えます。手袋越しの場合、あまりにも敏感なレリーズボタンだと、さらに使いにくそうですから。

このカメラ、絞り込み測光なのですが、絞り込みスイッチの類はありません。シャッターボタンを半分ほど押すと、絞り込まれるようになっています。その状態で露出を測り、さらに押し込むとシャッターが切れる仕組みになっています。

半押し状態から全押し状態までのストロークは長く、手ブレを起こしてしまいそうです。現代のカメラの半押しとはまったくフィーリングが異なります。時々、半押しのつもりが、押しすぎてしまい、シャッターが落ちてしまうことがあります。

シャッターレリーズボタンの前にある四角いボタンは、リバースクラッチ解除&フィルムカウンター0復帰ボタンです。ソ連~ロシア製カメラのリバースクラッチ解除ボタンは、このあたりに付いているものが多いです。中には、レリーズボタンを押しながら、巻き戻しクランクを回すものもあります。




裏蓋を開けたところです。
このカメラ、プラスチッキーなのは外側だけで、中身は金属シャーシが入っています。
そのため、フィルムガイドなども金属製です。
同時代の"Canon EOS100 QD"あたりでは、フィルムガイドまでエンジニアリングプラスチック製になっています。

ファインダーを覗くと、右下の方に露出計表示部があります。
上から、赤、緑、赤の3点LEDです。
オーバー、適正、アンダーを示します。
このLED、非常に見にくいです。
LEDの輝度が低く、ファインダーに高輝度なものが写っていると、ほとんど読み取り不可能になります。
私はこの露出計の値は信用せず、自分の体感露出を優先することにしています。


グリップ部には、セルフタイマーが仕込まれています。
使用法ですが、まず、ダイヤルをグリグリ回して、セルフタイマーのバネをチャージします。フルチャージになると、赤表示になっているインジケーターが緑に変わります。これが、セルフタイマースタンバイの合図です。インジケーター上の四角いボタンを押すと、セルフタイマーが動き出します。







丸っこい形をした、MC Zenitar M2s 50mm F2です。
4群6枚のダブルガウスタイプといわれています。
ソ連~ロシアのカメラは、カメラ本体は箸にも棒にもかからない、ジャンクに近いものばかりだとよくいわれますが、レンズはなかなか使えるという評価が多いです。
このカメラの場合も、まさしくそのとおりで、このレンズ、なかなか優秀でした。
そこそこシャープでありながら、ボケも柔らかく綺麗です。
最短撮影距離は35cmと短く、使い勝手はとてもいいです。
発色は、非常に濃厚で印象的です。
LOMO LC-Aあたりと通じるものがありますね。




KMZ ZENIT 122 / MC Zenitar M2s 50mm F2
Konica Minolta Centuria Super 100 / EPSON GT-X750




KMZ ZENIT 122 / MC Zenitar M2s 50mm F2
Konica Minolta Centuria Super 100 / EPSON GT-X750




Canon EOS 30D / MC Zenitar M2s 50mm F2




Canon EOS 30D / MC Zenitar M2s 50mm F2


ZENIT 122、面白いカメラです。
買うな、とは言いません。
ロシア製カメラの奥深い情緒を体験するには絶好のカメラですから。
ある意味、唯物論的カメラといえるかもしれません。
崩壊してしまったCOMECON的工業製品の血脈を現代に伝える貴重な存在です。
カメラなんて写真が撮れれば充分だ、という割り切りができる人にはお勧めです。
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by xylocopal2 | 2007-06-26 22:31 | Hardware
2007年 06月 20日 南洋生まれのM42一眼レフ Voigtlander VSL1 TM



1974年に発売されたM42マウント一眼レフ、Voigtländer VSL1 TMです。
フォクトレンダーといえば、18世紀創業を誇る、ドイツ屈指の名門カメラメーカーですが、VSL1が作られた時代には、すっかり経営が左前となり、フォクトレンダーの商標権はローライに譲渡されてしまいました。
そのため、フォクトレンダーとはいっても名ばかりで、VSL1の実態はローライ・シンガポール工場製造のカメラとなっていました。
年代的には、コンパクトカメラの名機、"Rollei 35S""Rollei 35T"あたりと同期に当たります。

VSL1には、血を分けた兄弟機がいくつもあります。
"Zeiss Ikon SL706""Ifbaflex M102 TM""Rolleiflex SL35M"、前者2つは銘板以外に見分けがつきません。
実際、ペンタ部の銘板は彫込ではなく、シールが貼ってあるだけです。
シールを変えるだけで、Ifbaflex M102になったり、Voigtländer VSL1になったりしたのではないか?と勘ぐってしまいます。

 Voigtländer VSL1 TM仕様一覧
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  フォーマット: 135判 24×36mm
  マウント: M42 (プラクチカスクリューマウント) 定位置ロックピン付
  シャッター: 機械式横走り布幕フォーカルプレーン
  シャッタースピード: B, X, FP, 1/2-1/1000sec.
  ファインダー: ペンタプリズム式アイレベル固定、スプリットマイクロプリズムフォーカシングスクリーン
  ファインダー倍率: ?
  ファインダー視野率: ?
  露出計: CdS TTL中央重点平均測光 開放/絞込測光
  測光レンジ: EV+2 - EV+18 at ISO100
  シンクロ接点: 1/40sec.
  バッテリー: 1.35Vボタン型水銀電池 (VARTA V625 PX, MALLORY PX625 etc.)
  外形寸法: 146×99×49mm
  重量: 775g
  発売年次: 1974-1976年
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Voigtländer VSL1は重厚長大なカメラです。
うちにあるM42一眼レフの中では一番重く、一番背が高いです。
"Zeiss Ikon Contarex Super"には負けますが、1970年代のMF非AE一眼レフとしては、最重量級の方ではないでしょうか。
「弁当箱のごとき巨大さ」、「漬け物石代わりになる重さ」、「護身用の武器として最適」などという比喩が、これほどよく当てはまるカメラはありません。
そのためもあって、作りは非常にしっかりとしています。
金属部分は分厚く、各部動作は滑らか、グッタペルカ(貼皮)も非常に高品質で、全体的な雰囲気は東ドイツの重戦車、"Pentacon Super"に通じるものがあります。




マウントは、開放測光対応の拡張M42マウントです。
フランジ面は幅広で、グッタペルカが貼ってある上、12時30分の位置にレンズ固定用ロックピンがあるため、M42マウントといえども使えるレンズに制限があります。
絞り環にツメが付いているEBC FUJINON、ピンが付いているMamiya Sekor SX、電気接点が突出しているCarl Zeiss Jena electricを付けると、ロックピンと干渉し、最後までねじ込むことができません。
開放測光対応のM42マウントレンズやボディの相性はなかなかシビアです。

マウント向かって右下の棒状の部品は、絞り込みスイッチです。
開放測光非対応レンズを使うときは、この棒を押し込み、絞込測光で露出を測ります。
このカメラは開放測光対応一眼レフですから、レンズの絞り値をボディに伝えるギミックが付いています。
マウント向かって左側に見えている、三角形の金属片がそれです。


この金属片は、レンズ側フランジ面の円弧状のくぼみに当たるようになっています。このくぼみは、押してみると絞り値に応じて深さが変わることが分かります。開放が一番浅く、F16が一番深くなっています。つまり、深さによる絞り値検出という方法をとっているわけです。

絞りリング外周のツメなどによる方法に比べると、精度的に大丈夫なのか?と心配になるほど頼りないギミックですが、純正レンズである、"Voigtländer Color-Ultron 50mm F1.8"を付けてテストしてみたところ、特に問題なく開放測光で使えました。
"Pentacon Praktica PLC3"の電気接点といい、"Pentacon Super"の押しピン方式といい、東も西もドイツ製カメラはユニークな絞り値伝達機構を持つものが多いです。




威風堂々のトップカバーです。
アイピースには逆入光防止のためのシャッターが付いています。
覗いてみると、そこそこの程度のプリズム腐蝕がありました。
シャッタースピードダイヤルは巻き上げレバーと同軸になっています。
巻き上げストロークはかなり長く、200度ぐらいはありそうです。
巻き上げレバーの上に見える"TM"の文字は、"Thread Mount = ねじ込みマウント"を意味しています。
Voigtländer VSL1にはRollei QBMバヨネットマウントのものもあり、区別するために"TM"のロゴを付けたのでしょう。
TMロゴは、VSL1の原型、"Zeiss Ikon Icarex 35TM"にも付いています。
"Voigtlnder Bessaflex TM"のTMロゴは、たぶんこのあたりからパクったのではないか?と思います。


シャッターダイヤル下の小窓は、フィルムカウンターです。
透明部分が曇っており視認しくいのですが、現在は"13"を示しています。
このカウンター、巻き戻し時に減算表示可能です。
36、35、34、33‥‥、という感じですね。
そのかわり、フィルムを入れずに空シャッターを切る場合は、いくら巻き上げてもカウントされません。


巻き上げレバーの根元に見えるのは、露出計のスイッチです。絞り込み測光オンリーのカメラであれば、測光レバーが露出計スイッチとなるので、特に露出計スイッチは必要ありませんが、VSL1は開放測光カメラであるため、独立した露出計スイッチが必要になるのです。

露出計スイッチは、巻き上げレバーを引き出すとONになります。
巻き上げレバーを手前に押す、つまり格納状態にするとOFFになります。
レバー軸にスイッチ機能を仕込まず、レバーを押しつけることで露出計をON/OFFさせるのは、なかなかチカラワザの系統だなあ、と思います。
絞り値伝達ギミックやフィルムカウンターに関しては凝ったことをしているのに、露出計スイッチについてはいきなり泥臭い方法をとっています。こちらの方が動作確実な感じはしますが。ドイツ人も必ずしも論理的整合性万全というわけではないようです。


巻き戻しクランクの回りには、露出計の感度設定ダイヤルがあります。右下に見える矢印は、感度設定ダイヤルロック解除レバーです。このレバーを矢印方向に動かすと、感度設定ダイヤルを動かすことができます。Bessaflex TMもこの位置に感度設定ダイヤルがありますが、ノンロックのため、いつの間にか動いてしまうことがあります。この部分に関しては、VSL1の方が使いやすいです。

左下に見えるメーターは露出計です。もちろん、ファインダー内にも露出計指針がありますが、いちいちファインダーを覗かなくてもメーターを見ることができるように、ということだと思います。Revueflex SD1にも同等の機能がありますから、ヨーロッパではこうした露出計が好まれるのかもしれません。
露出計は、製造年代とCdS受光素子であることを考えれば非常に優秀です。針の反応はなかなか早いし、露出値も正確です。正確といっても、私の体感露出と矛盾することが少ない、というだけのことですが。





裏蓋を開けると、絢爛豪華な"結晶塗装"が現れます。
結晶塗装は、縮緬塗装、チジミ塗装などとも呼ばれるもので、1950~1960年代のカメラでよく見られたものです。
1970年代に入り、コストの問題からか、ほとんど見かけなくなりましたが、非常に高級感があり、美しいものです。

シャッターはオーソドックスな布幕横走りフォーカルプレーンです。
ゴツくさいボディに似合わず、シャッター音は柔らかく静かです。
同時代の東独製カメラ、"VEB Pentacon Praktica PLC3"あたりのガサツな大音響に比べるとはるかに上品といえます。

巻き上げスプールには、白いプラスチック製のローディングパーツが付いています。
あまり見かけないタイプですが、なかなか優秀です。
東独プラクチカの複雑怪奇なイージーローディング機構より、よほど簡単にフィルムを巻き込むことができます。


バッテリー室です。蓋はコインなどを必要としないプラスチック製のもの。かなり液漏れがあり、緑青が湧いていましたが、幸いなことに電気的には問題ありませんでした。
バッテリーは、1.35Vの水銀電池、PX625、PX13、MR-9などと呼ばれるものを使います。"VEB Pentacon Praktica MTL5"などと同じバッテリーです。しかし、水銀電池は製造中止となっているため、現在では入手困難です。代替品としては、米国Wein社の空気電池、"Wein MRB-625"が良さそうに思えます。外寸、出力電圧などがPX625とまったく同じですし、価格も安価です。


このカメラ、南アフリカからやってきました。
喜望峰、金やダイヤモンド、アパルトヘイトで名を馳せた南アフリカです。
ebay歴7年の私も、アフリカのセラーから買ったのは初めてです。
出品者の住所が南アフリカとなっていたのを面白そうだと思い、入札してみたのです。
つくづく物好きです。
落札価格は相場よりかなり安く、カラーウルトロン50mm/F1.8付で$80でした。
送料は$40。やや高めですが、南アフリカですから仕方がないですね。

果たして無事に届くのか?と思いましたが、2週間ちょうどで届きました。
アメリカ本土やイギリス、ドイツとさほど変わりません。
箱には、南アフリカらしいカラフルな切手が貼り付けてありました。
こうしたことを楽しいと思える人は、ebayにはまるようです。
次は、南米の出品者から買ってみようかと思っています。
南米を押さえると、南極を除く全大陸からカメラを買ったことになるので。^^

それにしても、西ドイツのメーカーが、シンガポールの工場で製造し、南アフリカのユーザーに売られ、日本にたどり着く。
なかなか数奇な運命のカメラではあります。
南アフリカに達する前に、さらにいくつかの国を経由した可能性もあります。


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こちらも併せて御利用ください。
 "Xylocopal's M42 Thread Mount Cameras & Lenses"
  http://www.xylocopal.com/m42/
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by xylocopal2 | 2007-06-20 21:00 | Hardware
2007年 06月 05日 イメージセンサー 自前クリーニング 番外編




EOS 30DのLPFに付いたゴミです。
LPFとは、ローパスフィルターの略で、CCDやCMOSなどのイメージセンサーの前面に取り付けられた透明なフィルターのことをいいます。
デジタル一眼レフを長い間使っていると、こうしたゴミが不可避的にLPFに付着します。
上は、昨日午後の状態ですが、F32に絞っているため、けっこう盛大に現れています。

LPFのゴミを確認する方法は、とにかく絞ることです。
最低でもF16、できればF22~F32。
絞るため、明るい被写体を狙った方が撮りやすいです。
私の場合は空です。晴れても曇っても。
狭画角の方が背景を整理しやすいので、いつもタムロン90mmマクロを使っています。
フォーカスは最短撮影距離の29cm。
当然、ボケボケになりますから、逆にゴミは見やすくなります。

こうしたゴミは、各メーカーのサービスセンターに持ち込んで掃除してもらうのが王道ですが、ここ2年ほど、私は自前で掃除しています。
名古屋のキヤノンQRセンターでは即日清掃~返却というわけにいかず、数日間待たされます。
イラチな私は、それが面倒くさいので、自前掃除の道を選択したわけです。
その方法とは、下記のようなものです。

 Xylocopal's Photolog 2005/10/20 LPF湿式クリーニング完了
  http://xylocopal2.exblog.jp/2922171/

HCLのレンズクリーナー(OLYMPUS EE CLEANER 3310)をクリーニングペーパーに付け、LPFを拭く、という一般的な方法です。
2005年10月以来、特に問題もないため、この方法でLPFを掃除してきました。
今回は物好きにも新しいアプローチを試してみることにしました。
用意した道具類は下記のようなものです。






真ん中に見えるガラス容器を除いて、すべて近所のドラッグストアで調達しました。
これ、実は中古カメラを掃除するためのセットです。
ジャンクカメラなど、とんでもなく汚れたカメラがあるため、汚れ落としのために、こんな道具が揃ってしまいました。
中古一眼レフのミラーやフォーカシングスクリーンを掃除するためには、無水エタノールは有効です。
無水エタノールより少し安い消毒用エタノールというものも薬局では売られていますが、これは、蒸留水で希釈してあり、水分が20%ほど含まれています。
そのため、揮発性、速乾性が悪いので、カメラやレンズの掃除には向いていません。
LPFの掃除は拭きムラを無くすことが肝要ですから、揮発性、速乾性に優れた無水エタノールを使った方が結果が良好です。


綿球です。
今回は、これでLPFを拭いてみました。
この綿球、鼻血などの止血用、化粧用などに使う、一般的なものです。
直径10mmのピップフジモト製綿球というものを使ってみました。
何しろ、綿球というものは脱脂綿を丸く固めただけのものですから、毛羽立ちが多く、LPFクリーニングにはまったく向いていないと思われました。
しかし、試しに、中古カメラのミラーボックス内を掃除してみたところ、意外に繊維の付着がありません。
ひょっとしたら使えるのかも?と思い、今回使ってみることにしました。



ハンドラップと呼ばれるガラス容器です。
無水エタノールの抽出、保存に使います。
中央の金属部分を10mmほど押し下げると、サイホンの働きで、一定量の液体が皿に抽出されるようになっています。
小皿などで代用してもいっこう構わないのですが、あれば作業効率が上がります。
通販やオークションなどで1000円~1200円程度で売られています。

ピンセットは、樹脂製/竹製のもののほうが安全です。
金属製のピンセットは、手が滑ったときに、LPFの表面を傷つける可能性があります。
手元に樹脂製がなかったので、しかたなく金属製を使いましたが、真似しない方がいいと思います。







とりあえず、ざっくり掃除をしてみたところです。
案の定、綿球の繊維が付いてしまいました。
クリーニングペーパーに切り替えようか?と思いましたが、単に右側が拭けてないだけにも見えます。
もう少し試してみることにしました。






心を込めて、丁寧に拭いてみました。
だいたい綺麗になりました。
しかし、いくつかはっきりと分かるゴミが残っています。
最近の私は、これぐらいで充分だと思っているので、これにて清掃終了です。

これらのゴミを取り、100%クリアな状態を目指すことは不可能ではありませんが修羅の道です。
掃除する~拭きムラが出る~掃除する~別のゴミが付く、という無限ループに陥る恐れがあるのです。
経験者が言うのだから本当ですよ。
そこそこのところで撤退する方が、LPFをあまりこすらずに済むので安全なような気がします。
何事も撤退時期というのは重要です。

今回の総括ですが、綿球は意外に使いやすかったです。
接触面積が大きいためか、拭きムラがほとんどできません。
"毛羽立ちの少ない綿球"もあるようなので、こうしたものを使うと、より作業性が上がるのではないでしょうか。

今回のエントリを読んで、試してみようという方、くれぐれも自己責任でお願いします。
綿球などという、まったく推奨されていないものを使うわけですから、何がおこっても責任を持てません。
理屈から言えば、毛羽立ちの少ないシルボン紙など専用ペーパーの方がいいに決まっています。
いちいち紙を巻くのが面倒だ、というだけの理由で綿球を使う、極めてズボラなメソッドが今回の方法なのですから。
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by xylocopal2 | 2007-06-05 18:59 | Hardware
2007年 06月 01日 DNPセンチュリアを使ってみたよ












名古屋市中区セントラルパークにて
 Revueflex SD1
 Voigtländer Color Ultron 50mm F1.8
 DNP Centuria 100
 EPSON GT-X750


かねてより話題となっていた、"株式会社DNPフォトマーケティング"による新フィルム、"DNPセンチュリア"がようやく発売されました。
この銀塩フィルム斜陽の時代にあって、新しいフィルム、しかもカラーネガフィルムの登場は何とも喜ばしい限りです。
銀塩フィルムといえば、コニカミノルタのカラーネガフィルム、センチュリアスーパーしか使わない私にとって、同じような名前のフィルムの登場は大いに興味をそそられました。
DNPのプレスリリース後、早い段階で、従来のセンチュリアスーパーではなく某社のOEMであるという情報が流れました。
業界紙や写真雑誌にもOEMと明記されていたので、パチモンセンチュリアであることは間違いないようでした。
では、いったいどこのOEMによるものなのか?
KodakのOEM説が有力でした。
ISO100/200/400のラインナップを持つのは、Kodakぐらいしかないのです。






名古屋・栄のトップカメラで買ってきたDNPセンチュリアです。
コニカミノルタ・センチュリアスーパーの後継フィルムにふさわしい価格でした。

 ISO100 24EX 210円
 ISO100 36EX 250円
 ISO200 36EX 210円

ベルビアだのプロビアだののリバーサルフィルムに比べると、馬鹿みたいな値段です。
カラーネガフィルムのリアラエースやポートラ160NCあたりに比べても半額以下。
私が愛用しているセンチュリアスーパーISO100 36EXは200円ぐらいですから、この価格は嬉しいです。

パッケージは、先代センチュリアスーパーのイメージカラー、ブルーを基調にしたデザインです。
一見、センチュリアスーパーに似ていますが、まったく別物です。
箱はともかく、パトローネの安っぽいデザインには涙が出ます。
まぁ、パトローネを目にするのは、フィルムを出し入れするときだけなので、安ければどんなデザインでもいいのですが。
ISO100は赤、ISO200はオレンジ、ISO400は紫という識別色はセンチュリアスーパーと同じです。






箱に記された能書きです。
右下の方に、"Made in USA"と記されています。
ヨーロッパ製でも中国製でもありません。






箱を開けると、黒いプラケースが出てきました。キャップはグレー。
何とも既視感のあるケースです。
中国製Kodak Gold 200のプラケースと比べてみたところ、まったく同一。
プラケースがたまたま同じだったということも考えられますが、まずはコダック製と考えて良さそうです。






乳剤面の色を比べてみました。
上から、Kodak Gold 200、DNP Centuria 200、Centuria Super 200です。
センチュリアスーパーだけが明るい色で、DNPセンチュリアとコダックゴールドは、小豆色がかった濃い色です。
本物センチュリアスーパーとは明らかに乳剤が異なるようです。






オレンジベースの色を比較してみました。
分かるほどの違いはありません。
一番上がDNPセンチュリア100です。
エッジには具体的な名前はなく、100-2と記されています。
ISO200であれば、200-2となるのでしょうか。
KODAK GOLD 200には、200-6の文字が見えます。

使ってみた印象ですが、Kodak Goldそのもの、といった感じではないですね。
それほど、黄色くありません。
全体に、色が出すぎることはなく、使いやすい感じのフィルムですね。
スキャンはしやすい方だと思います。
私にとっては、フジのフィルムが鬼門なのですが、それよりはよほどスキャンしやすいです。

このフィルム、カーリングの強さはKodak Goldに匹敵するというか、まったく一緒です。
フィルムが乾燥すると、クルンクルンに丸まろうとします。
フラットベッドスキャナでネガホルダーに入れる際に困ります。
フィルム中央部が盛り上がってスキャナガラス面に接触し、ニュートンリングが出る場合があります。
これさえ改良されれば、常用フィルムとして使うのですが。
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by xylocopal2 | 2007-06-01 23:01 | Hardware
2007年 05月 25日 チカラワザAE M42一眼レフ Vivitar XC-3




米国コロラド州からebay経由でやってきた、Vivitar XC-3というM42マウント一眼レフです。
非常にコンパクトなカメラで、"OLYMPUS OM-1"とほぼ同じ大きさ。
弁当箱のように重厚長大なカメラが多いM42マウント一眼レフの中では出色の小ささです。
手持ちのM42レンズの中では大振りな、Auto Yashinon DS-M 50mm F1.4を付けてみたところ、Zuiko 50mm F1.2付OM-1のような雰囲気になってしまいました。
うちにあるM42一眼レフの中では、"CHINON CS-4""Revueflex SD1""FUJICA ST605II""Voigtländer Bessaflex TM Silver"に並ぶコンパクトさです。
他のM42マウント一眼レフとのサイズ比較は下記のようになります。

--------------------------------------------
 Mamiya MSX 500
  151×96×53mm、700g
 Yashica FFT
  145×94×50mm、660g
 Asahi Pentax SPII
  143×92×50mm、625g
 VEB Pentacon Praktica MTL5
  142×97×52、580g
 FUJICA ST605II
  133×86×49mm、565g
 Bessaflex TM Silver
  135.5×89×52.5mm、520g
 CHINON CS-4
 Revueflex SD1
  135×86×50.5mm、455g
 Vivitar XC-3
  136.5×83.2×51mm、530g
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Vivitar XC-3、横幅、奥行きが特に小さいわけではありませんが、ペンタ部の高さ、トップカバー肩の高さは群を抜いて低く、これがコンパクトに見える要因となっています。
見た感じは、OLYMPUS OM-1、Pentax MEに非常に似た印象で、とてもM42マウントのカメラに見えません。

Vivitarというブランド、聞いたことがある人もいるかもしれません。
アメリカでは広く知られるカメラやレンズの販売元です。
"Vivitar"は、アメリカ・カリフォルニア州に本拠を置く総合写真機材ディーラーで、1938年、2人のドイツ系移民によって設立されました。
その特徴は、ほとんどの商品をOEM調達するファブレス経営にあります。
ビビターは自社生産をせず、OEM調達した商品に自社ブランドを付けて販売するというビジネスを長い間続けてきました。
商品セグメントは圧倒的に入門機~中級機で、高級機や専門性の高い機材は扱っていません。
Vivitar XC-3も典型的なローコストカメラです。

このカメラも当然ながらOEMです。
製造したのは、長野県のコシナ。
"Voigtlnder Bessaflex TM"の御先祖様にあたります。
ボトムカバーには、"MFG by COSINA JAPAN"の銘が刻まれています。Vivitar XC-3は、COSINA CSMという名前でも販売されました。

このカメラが発売されたのは1978年。
当時、コシナというカメラメーカーを知っている人は、業界関係者を除いて、ほとんどいなかったのではないかと思います。
コシナが一般に知られるようになったのは、1999年のBessa L発売以降のことです。
それまでのコシナは、こうしたあまり知られることがないカメラを営々と作り続け、黒子に徹してきたわけです。
販売力がないメーカー、販売力しかない商社、両者は持ちつ持たれつでうまく回っていたようです。


 Vivitar XC-3 仕様一覧
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  フォーマット: 135判 24×36mm
  マウント: M42 (プラクチカスクリューマウント)
  シャッター: 電子制御横走り布幕フォーカルプレーン
  シャッタースピード: B, M(メカニカル1/50sec.), 4sec.-1/1000sec.
  ファインダー: ペンタプリズム式アイレベル固定、スプリットマイクロプリズムフォーカシングスクリーン
  ファインダー倍率: 1.0× (at 50mm)
  ファインダー視野率: 93%
  露出計: CdSセル TTL中央重点絞込測光、3LED表示
  測光レンジ: EV+0.5 - EV+18 at ISO100
  シンクロ速度: 1/60sec.
  バッテリー: 1.5Vボタン電池×2 (LR44、AG13、SR44, S76 etc.)
  外形寸法: 136.5×83.2×51 (mm)
  重量: 530g
  発売年次: 1978年
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非常にプレーンなM42スクリューマウントです。
独自拡張された開放測光のためのギミックなどはまったくなく、ただのネジ込みマウントになっています。
おそらく、1978年頃は、M42マウントを拡張して使いやすくしようという時代はとっくに終わり、過去の遺産として、むしろ互換性を重視しようという時代となっていたのではないかと思います。
現代において、様々なM42マウントレンズを使う際には、こうした特定の色のない、プレーンなマウントを持つカメラの方が互換性の上でトラブルが少なく使いやすいと思います。

マウント下部、向かって左側に見える銀色のボタンは、いかにも絞り込みボタンに見えますが、実際には逆で、これは絞り込み解除ボタンです。
このカメラ、絞り込み測光のカメラなんですが、特に絞り込みボタン/レバーといったものは見あたりません。
実は、シャッターレリーズボタンを半押しすると、カチャッという音と共に、絞り込まれる仕組みとなっています。
この状態で、露出を合わせ、次のストロークで実際にレリーズを落とすようになっています。
フォーカス合わせ~の、カチャッ、露出合わせーの、カション!というリズムで撮影するカメラですね。

半押しからレリーズを切るまでの間に気が変わって、再度フォーカスを合わせたい、待機状態に戻したい、という場合に、マウント下部左側のボタンを押すと、絞り込まれた状態が解除されます。
こうした瞬間絞込系のレリーズは使いにくいものが多いのですが、このカメラの場合、非常に正確に動作するため、特にイライラすることもなく軽快に使うことができます。
それでも、レリーズを切る際、必ず絞り込まれるシークェンスがあるため、撮影リズムがおかしくなる、という人がいるかもしれません。






しゃらくさいことに、トップカバーは真鍮製です。
上の写真ではよく分かりませんが、ペンタ部の塗装がはげて、地金が見えている部分があります。
トップカバー、ボトムカバーがプラスチック製であれば、総重量は500gを切ったのではないかと思われます。

シャッターはローコストメータードマニュアルモデルにしては珍しく電子制御です。
電子制御シャッターらしく、4秒から1/1000秒まで設定できます。
BとMのみはメカニカルシャッターで、Mに設定すると1/50sec.のシャッターが切れます。
バッテリーがなくなっても、最悪、Bと1/50sec.は切れる設計です。
どうせなら、Mを1/125sec.ぐらいにしてくれたら、と思います。

軍艦部は、ごく普通のレイアウトに見えますが、一ヶ所だけ普通じゃないものがあります。
それは、巻き上げレバーとシャッターダイヤルの間にある銀色のポッチ。
これは、リバースクラッチ解除ボタンです。
フィルム巻き戻し時に、このボタンを押してから、クランクを回します。
普通はボトムカバーにあるものですが、何故かトップカバーに設置されています。

ファインダーは、すこぶるクリアで非常に見やすいです。
等倍ファインダーというのはやはりいいものです。
APS-Cの井戸の底を覗くようなファインダーを見た後、このカメラのファインダーを覗くと、まったく別世界の快適さです。
ローコストカメラといえど、こうした基本的な部分の手抜きがないのは、まだまだ良い時代だったのだな~、と思います。






シャッターは、横走り布幕フォーカルプレーンです。
電子制御シャッターにして横走り布幕というのは何だかチグハグな印象です。
この時代、電子制御シャッターはほとんど縦走りメタルフォーカルプレーンになっていましたから。
とはいえ、電子制御横走り布幕フォーカルプレーンシャッターのカメラは、"Canon A-1""OLYMPUS OM-2N"など、いくつもあり、特に珍しかったわけでもありません。

このカメラ、おそらくはワンオーナーものです。
非常に丁寧に扱われたようで、ほとんど無傷の上、取扱説明書まで付いてきました。
しかし、1978年製だけに、モルトはボロボロでした。
ミラー受けモルトは、ミラーが当たるたびに崩れてくるありさまで、さすがに実用に耐えないので、すぐに新しいものに交換しました。
フィルム室のモルトも同様で、加水分解真っ最中、じとじとのネバネバです。
こちらも、近々張り替えてやる予定です。






このNikonフォトミックファインダーのようなものは専用外付AEユニットです。
Vivitar XC-2、XC-3、Cosina CSR、CSM、CSLなどで使えます。
このAEユニットを接続すると、Vivitar XC-3が絞り優先AEカメラになります。
念のために書いておきますが、Vivitar XC-3は、メータードマニュアルなカメラで、AE機構は付いていません。

絞り優先AEカメラになる、といってもその方法は非常に原始的というか強引です。
測光時にレリーズボタンを半押しすると、サーボモーターの力でシャッターダイヤルがガッチャガッチャ回るだけ。
モロ直球というか、チカラワザの世界です。
エレガントとかソフィスティケイティッドの対極にある、実に楽しいメカニズムです。

AEユニットは、取り外すと、こんな形をしています。
カメラへの固定は、アクセサリーシューへのネジ止めです。

カメラとの通信は、シンクロコネクター上部の専用端子にケーブルを挿して行います。
データ通信とはいっても、デジタルデータのやりとりではなく、アナログデータオンリーによるものと思われます。
1978年当時、デジタル制御によるAEというのはなかったのではないでしょうか。

処理された信号は、左端のシャッタースピードが記されたドラムをサーボモーターによって必要な量だけ回転させます。
このドラムは、シャッターダイヤルと物理的に噛み合うようになっており、結果として、シャッタースピードが変わります。
回転角検出センサが付いているかどうかは不明です。
オールアナログ処理でしょうから、エラー訂正機能などはなく、メカトロニクスとしては、かなり大雑把なもののような気がします。

電源は、4G13×1本。
現在のものでいうと、4LR44 or 4SR44。
1.5Vボタン電池、LR44を直列に4発つないだものです。
4LR44で6v、120mAh。
いずれにせよ、たいした容量ではないです。
あっという間に消耗してしまいそうです。



シャッターダイヤルとの接続部はこんな感じです。
このAEユニットを取り付けると、マニュアル露出が非常にやりにくくなります。
このカメラ、AEユニットを取り付けたが最後、マニュアル露出をすることは想定されていないようです。





AEユニットにバッテリーを入れ、動かしてみました。
レリーズボタンを半押しすると、ブィ~ンと怪音を発しながら、そろりそろりとシャッターダイヤルが動きます。
動作速度は亀のごときトロさです。
急いでいるときには、取り外してしまいたい衝動に駆られるでしょう。
所定のシャッタースピードに達するとモーターは停まりますが、停まらないときもしばしばあります。
いつまで経っても、ブィ~ンブィ~ンとモーターが唸り続けていることがよくあります。

経年劣化なのか、もともとアバウトなものなのか不明ですが、まったく信頼感はありません。
ダイヤルが停まったとき、これで本当に合ってるのか?といちいち確認したくなります。
つまり、まったくAEの役目を果たしていないということです。^^
これなら、体感優先AEの方がよっぽど速くて確実です。

コシナの技術陣には申し訳ないのですが、はっきり言って実用品のレベルではないです。
この時代、"Asahi Pentax ME""Minolta XD"などの実用的なAEカメラはいくらでもありました。
AEが使いたいのであれば、そうした一眼レフを使えばいいのであって、こうしたチカラワザテクノロジーによるAEユニットを使う意味はまったく見いだせません。
伊達と酔狂が優先する、というのであれば止めはしませんが。

Vivitar XC-3というカメラ、AEユニット抜きにして考えた方が幸せになれると思います。
M42マウント一眼レフとしては異例にコンパクトですし、動作も軽快で安定していますから。


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追記
M42マウント一眼レフ&レンズのウェブサイトを作りました。
作ったといっても、今まで書いてきたPhotologのエントリにリンクを張っただけのものですが。

 "Xylocopal's M42 Thread Mount Cameras & Lenses"
  http://www.xylocopal.com/m42/
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by xylocopal2 | 2007-05-25 16:19 | Hardware
2007年 05月 18日 ミラー測光M42一眼レフ Mamiya MSX 500




また、カメラ買っちゃいましたよ。
今回の獲物は、マミヤ製M42マウント一眼レフ、"Mamiya MSX 500"
1974年発売のMFマニュアル露出カメラです。
年代的には、"Asahi Pentax SPII""YASHICA FFT"あたりと同期、マミヤとしては終盤世代のM42マウントカメラになります。

マミヤのカメラは懐かしいです。
大学時代から結婚後5年ほどの間、愛用していたのが"Mamiya C220 Professional"という二眼レフでした。
マミヤC220は「カラクリマミヤ」と呼ぶのにふさわしいカメラで、なるほど!と手を打って感心するアイディアにあふれていました。
レンズ交換ができ、最短撮影距離35cmと、二眼レフの常識を覆すカメラでした。
レンズ(Mamiya Sekor 80mm F2.8)の良さもあり、写りは非常に良いカメラでした。
このPhotologにもMamiya C220で撮った写真が何枚かあります。

 "Xylocopal's Photolog 2006/02/22 京都猫 Reborn"
  http://xylocopal2.exblog.jp/3562150/

 "Xylocopal's Photolog 2006/03/06 京都猫の時代"
  http://xylocopal2.exblog.jp/3619613/


Mamiya MSX 500は、写真を見るとコンパクトに見えますが、実物は中々どうして堂々たるサイズのカメラです。
Pentax SPIIより一回り大きく、Yashica FFTとどっこいです。
Yashica FFTと同サイズながら、デザインは間延びしたところがなく、なかなか精悍ですらあります。
デザイン上のアクセントは、ボディ右サイドに設けられた縦縞のラバーグリップ。
これがあるおかげで茫洋とした印象にならずに済んでいます。
実用的にも、このグリップがあるとホールドしやすいです。
マミヤのカメラは、特に美しいデザインというわけではありませんが、必要かつ充分な実用的なものが多いような気がします。


 Mamiya MSX 500 仕様一覧
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  フォーマット: 135判 24×36mm
  マウント: M42 (プラクチカスクリューマウント) 定位置ロック付
  シャッター: 機械式横走り布幕フォーカルプレーン
  シャッタースピード: B, 1-1/500sec.
  ファインダー: ペンタプリズム式アイレベル固定、マイクロプリズムフォーカシングスクリーン
  ファインダー倍率: 0.77× (at 50mm)
  ファインダー視野率: 91%
  露出計: CdS TTL部分測光指針表示式 開放/絞り込み測光、
  測光レンジ: EV+2 - EV+18 at ISO100
  シンクロ接点: 1/60sec.
  バッテリー: 1.5Vボタン電池×1 (Eveready S-76, SR44, LR44 etc.)
  外形寸法: 151×96×53mm
  重量: 700g
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最高シャッター速度が1/500sec.であることから分かるように、このカメラは普及機です。
上位機種として、"Mamiya DSX 1000""Mamiya DSX 1000B""Mamiya MSX 1000"などがあります。
MSX 500はローコストモデルとはいっても、作りはいたって丁寧で、動作は滑らか、決して安かろう悪かろうにはなっていません。
この時代の日本のカメラ工業の実力がよく分かります。






マウントはM42ですが、開放測光を行うため、"FUJICA ST605II"のように、位置固定ピンと絞り値伝達用ツメが付いています。
いわゆる、独自拡張M42マウントで、互換性を持つ他社製カメラはありません。
マウントの向かって左側下にあるボタンは、位置固定ピンロック解除ボタンです。
Mamiya SXレンズを装着した場合には、このロック解除ボタンを押さないとレンズが外れません。






このカメラは、ミラー測光式露出計を持っています。
ミラー奥に、CdSセル測光素子のパターンが見えます。
この時代、ファインダー接眼部両側に測光素子を置いたカメラが多かった中、珍しい位置です。
このカメラの測光パターンは平均測光や中央重点測光ではなく、CdSセル測光素子部分だけを測る部分測光です。
ファインダーを覗くと、下のように、画面中央下部が褐色に色づいて見えます。
これが、CdSセルパターン部分です。

測光エリアは、一応ハーフミラーになっているらしく、完全に視野をふさぐことはありませんし、被写界深度から外れているのでボケて見えますが、少々見づらいファインダーではあります。

この測光パターン、慣れないうちは測光ミスをしそうです。何しろ、測光部が画面中央ではなく、中央下部になっているわけですから。取説をちゃんと読み、部分測光であることを理解して使わないと、簡単に露出を外してしまいます。適切に使えば、今なおなかなか正確な露出計です。

上位機種の"Mamiya DSX 1000"では、部分測光と平均測光を切り替えることができ、マミヤではデュアル測光と呼んでいました。







マウント外周にある、絞り値伝達用のツメです。
Mamiya Sekor SXシリーズレンズ専用となっています。
開放測光を行うため、各社は様々な方法でレンズの絞り値をカメラ本体に伝えようとしました。
ペンタックスのマウント内部のツメ、フジカSTシリーズのマウント外周のツメ、プラクチカLシリーズの電気接点、フォクトレンダーVSL1のフランジ面のツメ‥‥。
シンプル確実なのは、フジカSTやマミヤSXのマウント外周ツメによる方法ですが、互換性に問題が出ることが多い方法でもあります。






開放測光対応のMamiya Sekor SXシリーズのレンズには、右下のようなピンが付いています。
これが、ボディ側ツメと噛み合うことで、絞り値情報をカメラ側に伝えるようになっています。
このレンズをマウントアダプターを介して使う際には注意が必要です。
絞り値伝達用ピンがマウントアダプターのフランジ面に当たるため、無限遠が出ないばかりか、絞りを動かすことができなくなります。






トップカバー上面配置は一見常識的なものに見えますが、さすがはカラクリマミヤと思える機構がいくつかあります。
このカメラ、マミヤセコールSXレンズを使う場合は開放測光ですが、その他のM42レンズを使うときには絞込測光となります。
ところが、絞り込みレバー/ボタンの類がどこにも見あたりません。
実は、このカメラ、巻き上げレバーをレンズ方向に押すことで、絞り込み動作を行うようになっています。
また、巻き上げレバー軸上部が露出計スイッチとなっています。
グッタペルカ調のシワシワ部分を押すと露出計OFF、巻き上げレバーは自動的に内側に格納されます。
巻き上げレバーを引き出すと露出計ONになります。






シャッターは、この時代に一般的だった布幕横走りフォーカルプレーンです。
この個体のシャッター幕は比較的綺麗で、何も問題はありませんでした。
モルトは年式相応に劣化していました。
とはいえ、まだ遮光効果はあるようなので、しばらくこのまま使う予定です。
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by xylocopal2 | 2007-05-18 20:43 | Hardware
2007年 05月 05日 不遇のジャンクカメラ YASHICA FFT




先週、"丸栄スカイル 中古カメラ市"で拾ってきたヤシカFFTです。
例によって、ジャンク箱出身のカメラで、3000円なり。
今回、拾ってきたのはボディのみです。
上の写真のレンズは、手持ちのオートヤシノンDX50mm/F1.7。
年代的には、カメラより5~6年古いレンズです。
このレンズも去年秋、中古カメラ市のジャンク箱から拾ってきました。
今頃は、手を取り合って、「ここにいたのか兄弟よ。ヤシカの工場を旅立ってから幾星霜、再びまみえることができるとは。わしゃあ涙がちょちょぎれてかなわんよ。これからも一緒に写真を撮ろうなあ。見ろ、東海道は日本晴れだあ!」などと会話しているのかもしれません。^^

中古カメラ市のジャンクカメラというのは、単に古いカメラをさす言葉ではありません。
たいていは、まともに動かない、ホコリまみれ泥まみれのガラクタです。
ジャンクカメラは、こんな感じあんな感じでゴロゴロ無造作に展示されており、誰でも手にとって触れることができます。
お客は心ゆくまで状態や動作を確認できるため、さらに動作がおかしくなるカメラもあるだろうと思われます。

一般に、ジャンクカメラコーナーには、「故障品/部品取用/研究用」などと記されたラベルが貼られ、不動品であることを明示しています。
しかし、本当に壊れたものばかりなのか?といえば、そうでもありません。
実際には、程度はかなりバラバラで、外観が汚いだけでまともに動くものから、小難ありの実用品、大難ありの稼働品、どうやっても動かない不動品、金属とプラスチックでできたオブジェ、不燃ゴミに至るまで、実に様々な状態のカメラがあります。
「玉石混淆」という言葉が、これほどふさわしい場所もないでしょう。
それゆえ、ジャンクコーナーの人気は高く、中古カメラ市では最も人だかりが多い場所となっています。
一攫千金を狙うトレジャーハンター、と書くと格好良いですが、実際には、間違って動いてしまったら儲けもの、と考えるセコいお客が多いように思われます。

このYASHICA FFT、ジャンクにしては綺麗でした。
セルフタイマーレバーがモゲている以外にパーツの欠品はなく、バッテリー室の蓋もちゃんと付いていました。
ただし、ボディ左側に軽いヘコミがありました。おそらく、落下させたのでしょうね。
ヘコミやアタリは、外観的なこともさることながら、落下品であることを暗示するため、機能的にも問題がある可能性が考えられ、ジャンクの中でも嫌われることが多いです。

動作チェックをしてみたところ、シャッターは、バルブから1/1000sec.まで全て動きます。
1/30sec.だけ異音があり、若干の粘りも感じましたが、あまり深刻なものではなさそうです。
シャッター幕はカビが生えた痕跡がありますが、物理的にはしっかりしており、穴は空いていません。
自動絞りの連動機構はきちんと動作します。
フィルム給装関係は、とりあえず問題なさそうです。
巻き上げは重いながらも普通に動作し、カウンターも異常はありません。
このカメラ、落下したにしても低い場所から軽く当たっただけのように思われます。

ファインダーは驚くほど綺麗でした。
この年代の一眼レフは、プリズム腐蝕を起こし、覗くと黒い帯が見えるものが多いのですが、このYashica FFTは非常にクリアで、プリズム腐蝕のかけらも見えません。
これはなかなか当たりかも?
ネジ頭やカニ目も素人が強引にこじ開けようとした痕跡はなく、素直に寿命を迎えた自然死のように見えます。
露出計は電池が入っていなかったので確認できませんしたが、電池室に液漏れはなく、ひょっとして?という期待を抱かせます。
というわけで、3000円払って、このカメラを引き取ってきたわけです。






Yashica FFTは、M42マウント、MF絞込測光マニュアル露出の一眼レフです。
絞り込みレバーは、レンズマウント基部左側にあります。
Pentax SPなどと同じ位置ですが、絞り込み&露出計スイッチONはレバーを押下して行います。
個人的には、絞り込みレバーを押し上げるPentax SPなどより、FFTの押下するタイプの方が好きです。

Yashica FFTは、M42マウント一眼レフとしては最終世代に属するカメラである、という記述を時々見かけますが、私が持っている8台のM42マウント一眼レフの中では一番古いものになります。
コレクションの方針がおかしいのですね。^^
FFTが発売されたのは、1973年。
発売後ほどなく、ヤシカはM42マウントを捨て、Y/Cマウントに移行していますから、生産数はそれほど多くはなかっただろうと思われます。
とはいえ、激レアというほどの稀少カメラではなく、今回の中古カメラ市でも3台ほど見かけました。
値段もいたって安く、間違っても、箱入美品3万円などという値段にはなりません。

1973年発売というと、"Asahi Pentax SPF"と同期のカメラになります。
当時、Pentax SPFの価格が、58500円(SMC Takumar 50mm/F1.8付)であったのに対し、Yashica FFTは、41000円(Auto Yashinon DS 50mm/F1.9付)でした。
どのようなステータスのカメラであったかは、この価格設定の違いを見れば一目瞭然ですね。


 YASHICA FFT 仕様一覧
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  フォーマット: 135判 24×36mm
  レンズマウント: M42 (プラクチカスクリューマウント)
  シャッター: 純機械式横走り布幕フォーカルプレーン
  シャッタースピード: B, 1-1/1000sec.
  ファインダー: ペンタプリズム式アイレベル固定、マイクロプリズムフォーカシングスクリーン
  ファインダー倍率: 0.89倍
  ファインダー視野率: 90%
  露出計: CdSセル 絞込TTL平均測光、定点合致指針式
  シンクロ接点: 1/60sec.
  露出計バッテリー: H-C型水銀電池×1
  外形寸法: 145×94×50mm
  重量: 660g
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見れば見るほど地味なカメラです。
スペック的には過不足無くまとまっているのですが、製品としての華、色気、魅力がまったく感じられません。
同年代の"Pentax SPF"には、完成された機械が見せる枯れきった美しさがあるのに対し、Yashica FFTは無骨に大きく重たいばかりで、センスもコンセプトも感じられない茫洋としたデザインです。
基本デザインは悪くないのに、ディティールの詰めが甘く、全体としては野暮くさく鈍重なデザインとなっています。
同世代の"OLYMPUS OM-1""MINOLTA XE"などのフレッシュで颯爽としたデザインに比べると、Yashica FFTのやる気の無さは際立っており、旧共産圏の一眼レフに通じる無常観が漂っています。

ヤシカはFFTを発売した翌年、カール・ツァイスと業務提携し、Y/Cマウントに移行します。
FFTの2年後、1975年に発売された"CONTAX RTS"のデザインは斬新かつ格調高いもので、現代の水準から見ても非常に高度なレベルにあります。
工業デザインかくあれかし、の見本のような、美しさと機能性が両立した秀逸なデザインです。
ポルシェデザインに負うところが大きいのでしょうが、ヤシカのやる気を充分に感じとることができます。
同年発売のメカニカルシャッター機、"YASHICA FX-2"にしても、FFTをY/Cマウント化したモデルにすぎないのに、よほど垢抜けたデザインに感じられます。
それに引き替え、FFTは‥‥。
企業の気概、意欲といったものは製品デザインに反映されるのでしょうね。
YASHICA FFTは、誰にも愛されないまま消えていった悲運のカメラだったのかなあ、と思われてしかたがありません。






トッププレート上の配置は、この時代のMF一眼レフの典型的なそれであり、私世代のカメラマニアの場合、取説要らずで操作できます。
シャッタースピードは、バルブおよび1sec.~1/1000sec.。
Yashica FFTは、この時代の機械シャッター式一眼レフにしては珍しく、中間シャッター速度が使えるそうです。
1/90sec.とか1/320sec.が使えるらしいのですが、計算が面倒くさいし、中間速度にはクリックがなく設定値がよく分からないので、たぶん私は使わないと思います。

フィルム感度設定は、左側の巻き戻しクランク基部にあります。
"FILM SPEED"と記されている部分ですね。
露出計はCdSセル絞込測光、定点合致指針式です。
露出計が動くかどうかは賭だったのですが、接点を磨き、アルカリボタン電池LR44を1個入れてみたところ、見事に動きました。
CdSセンサーですから、モサ~ッとしか針は動きませんが動かないよりよほどマシです。
大雑把に露出計校正を行ってみましたが、かなりアンダー目に出るようです。
ISO100フィルムに対して、ISO64に設定するとちょうどいいぐらいですね。
"Xylocopal's Photolog 2007/03/24 オールドカメラの露出計チェック"に書いた、Praktica MTL5やPentax SPIIなどと同傾向です。
いずれも、CdS露出計のカメラですが、CdSというものは、20~30年経つとアンダー目に劣化するのでしょうか。






シャッターは、機械式ゴム引き布幕横走りフォーカルプレーンです。
この時代、ヤシカの一眼レフはM42マウントであっても、電子制御式金属幕縦走りフォーカルプレーンが多かったのですが、FFTだけは異端であるようです。
ヤシカの主力製品は、"ELECTRO"銘が付く電子制御シャッターAEカメラ、ロウソクの明るさでも綺麗に撮れるがウリでしたから、機械式シャッターのマニュアル露出カメラは社内的にも二線級扱いだったのでしょうね。

巻き上げスプールは優秀です。
スリットにフィルム端を2~3mm突っ込むだけ。
あとは、レバーをグイグイ巻き上げれば、トラブルフリーで巻き上げられます。
へたなイージーローディングカメラよりよほど簡単で確実です。
ペンタコンプラクチカシリーズには、必ずペンタコンオートローディングシステムというイージーローディング機構が付いていますが、あれの100倍以上、FFTの方がイージーローディングといえます。
要するにプラクチカのローディングは凝りすぎ、FFTの方はシンプルイズベスト。
機械に対するドイツ人の考え方、日本人の考え方の違いなのかなあ、と思います。

加えて、おおかたの一眼レフが膜面外側巻なのに対し、FFTのローディングは膜面内側巻です。
膜面内側巻は常に乳剤面を内側にして巻き込みますから、瞬間裏蓋開放に対して強いような気がします。
気がするだけで理論的実践的裏付けがあるわけではありません。
まぁ、あまり褒めるところがないカメラなので。^^






とりあえず、フィルムを詰めてテスト撮影に行ってきました。
36コマのうち何枚か、上の写真のような、画面上部に白っぽい縞のような帯が入った写真が撮れました。
こ、これは!
あれだ!あれに違いない!

 「たたりじゃ!ヤシカの怨霊のたたりじゃ!」

連休中、BSシネマで横溝映画を見過ぎただけです。^^
これは、心霊写真でも何でもありません。
ただの光線漏れ。
漏れ方が微妙なので、典型症状しか知らないと、「ヤシカの怨霊」に見えてしまいます。
大体、光線漏れ箇所の見当は付いていたので、モルトを張り替えてみることにしました。


怪しいとにらんだのは、ここです。
ヒンジ部ではなく、パトローネ室上蓋の接合部。
本来、モルトが貼られていた場所ですが、加水分解により、ほとんどのモルトが失われていました。
1980年代カメラのモルトは、加水分解途中のため、水分が多く感じますが、このカメラのように1970年代初頭製の場合は、水分が完全に抜けてカラカラに干涸らびてしまうようです。
加水分解というより風化という感じですね。


以前使い残したモルトの切れ端を接合部の大きさに合わせて貼り付けてみました。
これだけのことで、ヤシカの怨霊はそれ以後現れなくなりました。どれだけ明るい場所をウロウロしても大丈夫、まったく光線引きすることはありません。
モルトというものは、実に霊験あらたかです。キョンシーの護符以上に効力抜群です。
もっとも、必要があるからこそ、ここにモルトが貼られていたわけですが。


ミラー受けのモルトも完全に風化してなくなっていました。こちらは、光線漏れというより、ミラーが当たって砕ける方が心配です。ついでなので、こちらも新しいモルトに交換することにしました。


本来のモルトは「コの字」の形で固定されていたようですが、工作が面倒くさかったので、大胆に省略することにし、「一の字」型で貼り付けてみました。今のところ、特に問題はないようで、シャッター音は少しだけ静かになりました。



3000円のYASHICA FFT、勝負はどうだったのか?といえば、私的には充分勝利だと思っています。
とりあえず、まともに写真が撮れるようになりましたし、ブログのネタにすることもできました。
何より、後玉突出の激烈なヤシカ製M42レンズを安心して使えるというのはいいです。
Bessaflex TMあたりで、この時代のヤシノンレンズを使うと、ものの見事にレンズ後端がミラーに当たります。
しばらくは手元に置いておこうと思います。
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by xylocopal2 | 2007-05-05 19:48 | Hardware
2007年 04月 26日 丸栄スカイル 中古カメラ市2007
















名古屋市中区栄 丸栄スカイルにて
 Canon EOS 30D
 Tamron SP AF17-50mm F2.8 XR DiII


恒例の丸栄スカイル"中古カメラ・用品大バーゲン"が始まりました。
毎年、春秋に行われる中部地区最大規模の中古カメラ市です。
今日は初日ということもあり、午前10時の開場から、多くの中古カメラウィルス感染者で賑わいました。

それにしても、いったいどこから湧いて出てくるのか?もう、たいへんな混雑です。
1枚目の写真は、会場全景ではなく、せいぜい1/4が写っているにすぎません。
亡者というのか魑魅魍魎というのか、私も含めて酔狂な人が多いですね~。
女性客も増えました。
ハッセルブラッド500CMの前で固まっているお姉さんもいました。
ここに来ると、銀塩カメラが斜陽であることなど到底信じられなくなります。

会場では、ライカ、ローライなどの外国製高級カメラから、国産MF一眼レフ、レンジファインダーカメラ、二眼レフ、コンパクトカメラにいたるまで、デジカメを除くあらゆる種類の中古カメラが売られています。
B級新品カメラバッグ、三脚、ストロボ、フィルター、フードなどアクセサリーの中古も多いです。
レンズポーチやストラップなどは正札で買うのがばからしくなるぐらいの安さです。

私の好物、ジャンクカメラ、ジャンクレンズもたくさん出ています。
私がここに来る主目的はジャンク箱あさりである、といっても過言ではないです。
今日の獲物はこれ。
Super Multi Coated Takumar 50mm F1.4。
2000円均一の箱から拾ってきました。





綺麗に見えますが、ガラスは黄色く変色しています。
間違いなくトリウム含有の放射能レンズです。
黄変していますが、光学的には綺麗で、キズ、クモリ、カビなどはありません。
鏡胴にもアタリ、ヘコミは見あたらないので買ってみました。
帰途、試し撮りしたのが下の写真です。



Canon EOS 30D / Asahi Opt. Co., Super Multi Coated Takumar 50mm F1.4




Canon EOS 30D / Asahi Opt. Co., Super Multi Coated Takumar 50mm F1.4


まずまずOKなのではないでしょうか。
黄変の影響もオートホワイトバランスで吸収できているようです。
この時代の旭光学製レンズは優秀です。
これで、Super Takumar、Super Multi Coated Takumar、SMC Takumarと三種類揃いました。
Super Takumarにいたっては、7枚玉と8枚玉の両方を持っています。
もう、アホかとバカかと。
こういう場所に来ると、中古カメラウィルス感染症が悪化するので困ります。^^
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by xylocopal2 | 2007-04-26 20:28 | Hardware
2007年 04月 24日 セレン光電池露出計 Sekonic Leader Deluxe-2 Model36




セレン光電池式露出計を拾ってきました。
セコニック リーダーデラックス2 Model #36、1300円なり。
一応、メーターは光に応じて振れていますから、ジャンクと呼ぶにはまだ早いです。

シャッタースピード系列が、1/30sec.、1/60sec.、1/125sec.ではなく、1/25sec.、1/50sec.、1/100sec.となっていますから、1950年代末~1960年代初頭の製品と思われます。
セコニックは古いものを大事にする会社のようで、"当時の使用説明書"が今なお入手可能です。
"オンラインマニュアルがある"="この露出計を現役で使っている人がいる"ということではないと思いますが、製品情報を闇に葬り去る企業が多い中、セコニックの姿勢には好感が持てます。

梨地仕上の金属外装は、Pentax SPなどと同じ真鍮メッキです。
ひっくり返すと、ベークライト製のボディが現れます。
ベークライトは、プラスチックの中では唯一骨董価値のある素材だといわれますが、たしかに質感は渋く、なかなか良いものです。
ベークライトを美しいと思うようになると、"Weston Master II"あたりの古典的露出計が欲しくなって困ります。





この露出計は反射光専用で、入射光は計れないタイプです。
昆虫の複眼を思わせる集光レンズはセレン光電池露出計のお約束。
セレン光電池は感度が悪かったので、少しでも光量を稼ぐために、こうしたレンズを付けたのでしょうね。
このような集光パネルが付いたカメラは、セレン光電池露出計搭載と考えて間違いないです。

セレン光電池というものは、別名「太陽電池」というぐらいですから、測光素子自体が起電力を持っています。
そのため、別途バッテリーを必要としません。
暗所における感度が悪く、応答速度が遅いのが欠点ですが、構造が簡単で安価に量産できるため、1950年代のカメラや露出計では非常に多く使われました。

上の写真で見えている集光レンズはメイン測光パネルではありません。
これは、暗所専用のブースターパネルです。
この位置にメイン受光部を持つ露出計もありますが、"Weston Master II"など、より古いタイプのものです。
この露出計のメイン受光部は右下に写っている部分です。


この露出計では、光量ごとにパネルを3段に切り替えて測光します。
日中屋外では、光量がありすぎるので、左のようにスリットの入った蓋をかぶせて測光します。
ISO100の場合の測光レンジは、18EV~11EV。
快晴のゲレンデから曇天までですね。


曇や雨の日中屋外、明るい室内は左のようにカバーを開けて測光します。
測光レンジは、ISO100の場合、13EV~6EVです。


6EVより暗い場所では、底部のブースターパネルを起こして測光します。
明るいオフィスなどではブースターパネルを出さなくても大丈夫とは思いますが、暗いカフェ、夜の家庭内などでは、ブースターパネルは必須となります。



Sekonic Leader Delux-2は非常にシンプルな露出計なので、使い方はいたって簡単です。
測光窓を被写体に向けるだけ。
電源スイッチはなく、測光ボタンもなければ、指針ロックボタンもありません。
メーターは常時、フラフラと測光し続けています。
セレン光電池露出計は反応がトロいので、充分読み取れます。





露出値の読み方もいたってシンプルです。
まず、フィルム感度を合わせます。上の写真の場合はISO(ASA)100ですね。
日中屋外など測光カバーを閉じて測る場合は、"CLOSED"と記された赤い指標を指針の示した部分に合わせればOKです。
少し暗いときなど測光カバーを開いて測る場合には、"OPEN"と記された青い指標を指針に合わせます。
上の写真の場合、F3.5の1/50sec.あたりですね。
もちろん、F2.4の1/100sec.、あるいは、F4.5の1/25sec.でもかまいません。
絞りたければ、F16の2秒ももちろん有りです。

ブースターパネルを開いて測光する場合には、"AMP"と記された黒三角の指標を指針に合わせます。
"AMP"="Amplify"="増幅"、ということだと思います。
下に見える赤い絞り値はシネカメラ用の指標です。
16コマ/秒の8mmカメラの場合はF4、24コマ/秒の16mmや35mmカメラの場合はF3.5、64コマ/秒でスローモーション撮影の場合はF2、ということになります。

この露出計、使い物になるのか?に関しては、NOでもありYESでもあり、といったところです。
出た目をそのまま信用して使うと、1.5段ほどアンダーになります。
劣化したセレン受光素子にもかかわらず、感度が良すぎ、実際より明るく計測してしまうのです。
ISO100、F5.6、1/125sec.の明るさであれば、F8~F9.5、1/100sec.と表示します。
とはいえ、光量に比例して指針は振れているようで、屋外/室内ともに補正をすれば使えます。
ISO100の場合、ISO32に設定してやると、だいたい正しい値を示します。
どの程度のリニアリティを保っているかは謎ですが、製造後50年ほど経ったセレン光電池露出計にしては、なかなか優秀な方ではないかと思います。
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by xylocopal2 | 2007-04-24 20:47 | Hardware
2007年 04月 10日 リサゴンの末裔? Macro Revuenon 35mm F2.8




マルチコーティングが美しいこのレンズ、Macro-Revuenon 35mm F2.8といい、M42マウントの広角レンズです。
販売元は西ドイツのRevue。
Revueとは、"Xylocopal's Photolog 2006/10/13 小型軽量M42母艦 Revueflex SD1"に詳しく書きましたが、ドイツのカタログ通販会社"Quelle"のカメラ部門のブランドです。
いわゆるバイヤーズブランドで、自社開発~自社生産を行わず、各国のメーカーで生産されたカメラやレンズに"Revue"ブランドを付け、OEM販売することを主体としてきました。
OEM元となったメーカーは、旧共産圏から日本、韓国まで幅広く、Pentacon Praktica、KMZ Zenit、Konica、Chinonなど多岐にわたっています。

そんなことから、このレンズも某メーカーのOEMということになるのですが、どの某か?はなかなか謎です。
何しろ、フルネームで検索しても手がかりになるようなものがさっぱりヒットしません。
よほど生産数が少ないレアレンズだったのでしょうか。
Revuenon銘のレンズは、富岡光学製のものが多いのですが、これはどうも違うようです。
Revuenon Specialという韓国製35mm/F2.8のレンズもありますが、鏡胴の形が違います。
第一、このレンズ、鏡胴に"Made in W.Germany"と記されているとおり、明らかな西ドイツ製です。





西ドイツで、Revuenonを作っていたレンズメーカーには"Enna"があります。
フレクトゴン、トポゴン、ディスタゴンなどという怪獣系ネーミングの広角レンズが多い中、リサゴン(Lithagon)という可愛らしい名前の広角レンズを作っていたミュンヘンのメーカーです。
以前から、名前に惹かれ、リサゴンは一本欲しいと思っていました。
Enna製レンズの中で、似たようなスペック、外形のものを調べてみたところ、怪しいものがいくつも見つかりました。
たとえば、これ。

 "Enna München Macro-Revuenon 28mm F3.5"
  "Photo #1"
  "Photo #2"

製造元のEnna銘が入っていますが、名前は"Macro-Revuenon"で同じ。
ダブルネームレンズですね。
焦点距離、開放F値、絞り枚数、最短撮影距離、すべて違いますが、鏡胴外観はほぼ同じです。
大きく幅広なヘリコイドリング、Auto=Manualの切換レバー、被写界深度指標、無限遠infの表記、52mmフィルター径などの特徴から察するに、同じシリーズのレンズと考えて良さそうです。

このシリーズ、Enna Ennalyt、Macro-Ennalyt銘で作られているようです。
焦点距離は、24mm、28mm、35mmがあるようです。
よく見かけるのは、28mm/F3.5のエンナリート。
35mm/F2.8のものは、この個体以外に見たことがありません。

このレンズの製造年代ですが、鏡胴デザインや仕上から察するに、1970年代末~1980年代だと思います。
現代的なマルチコーティングが施されていますし、かなりコストダウンを狙った造りになっています。
鏡胴にはプラスチック部品が多用され、距離指標やレンズ銘は彫込ではなく印刷です。
持ってみると、非常に軽く、わずか152gしかありません。
1960年代に作られた"縞々ゼブラのフレクトゴン"は232gあります。

このレンズ、西側陣営のものとしては最終世代のM42マウントレンズに属すると考えていいでしょう。
最終世代M42マウント一眼レフ、"Revueflex SD1"でペアで使うと似合いそうです。
このレンズがレアである理由が分かりました。
M42マウントが寿命を全うしようとしていた時期のレンズなのですね。
 ※コシナ製M42マウントカメラ/レンズは最新世代M42モデルであって、最終世代M42モデルではないと考えています。


出自はさておき、レンズとしての能力ですが、名前のとおり、接写能力は優秀です。
最短撮影距離は26cm。
現代のレンズからすれば特にどうということはなく、フレクトゴンの18.8cmに比べてもインパクトのない数字ですが、やはり寄れるというのは便利です。
寄ったときの描写は破綻が少なく、マクロ域に考慮をはらった設計のように思えます。



Canon EOS 30D / Macro Revuenon 35mm F2.8 at F5.6

最短撮影距離で撮ったもの。
写っている花はプリムラマラコイデス。直径15mmほどの花です。
シャープネスはまずまず。
ボケは、この距離にしては綺麗な方です。
発色、コントラストは良いですね。




Canon EOS 30D / Macro Revuenon 35mm F2.8 at F5.6

逆光撮影です。
しっかりとしたマルチコーティングが施されているおかげで、さすがに問題はないですね。
逆光でもコントラストは落ちず優秀な部類です。
絞りの形が六角形なのは仕方がないとして、少々残存収差が目立ちます。




Canon EOS 30D / Macro Revuenon 35mm F2.8 at F5.6

2mほどの位置からの撮影。
特にコメントすることはありません。
まずまず良いのではないでしょうか。




Canon EOS 30D / Macro Revuenon 35mm F2.8 at F5.6

特にコメントすることはありません。
まずまず良いのではないでしょうか。
だんだん、評価が無責任になります。^^
普通に良く写る普通のレンズということでOKでしょうか。
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by xylocopal2 | 2007-04-10 22:58 | Hardware


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