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2008年 06月 05日 SUNPAK ストロボ用ディフューザーキット DFU-01 試用記
デジタル一眼レフをCanon EOS 30DからEOS Kiss X2に換えたところ、猫撮り用ストロボ"SUNPAK PZ42X"が発光しなくなりました。
EOS Kiss X2の外部ストロボ設定メニューを見ると、まったく無反応。
TTLストロボが接続された、ということがカメラ側に認識されていません。
おそらく、Kiss X2がPZ42Xより新しい製品のため、PZ42Xのファームウェアが対応できていないのだろうと思われました。

サンパックに「ゴルァ!!」電話、じゃなかった、紳士的に問い合わせたところ、果たして「そのとおりだ」とのこと。
ストロボ本体をサンパックに送り、ファームウェアのアップデートをしてもらうことになりました。
サンパックの対応は早かったですよ。
6/2に発送し、6/4に受領できましたから。

送り状に、要らんことを書きました。
去年、Xylocopal's Photolog 2007/09/18 "猫撮りストロボ SUNPAK PZ42X"という紹介記事を書いたと。
当該エントリを読んだサンパックの営業氏が、良く書けているのでこれも試してほしいと、同社のディフューザーキット"DFU-01"をファームアップ完了商品と一緒に送ってくれました。
自称「一銭も稼がないテクニカルライター」の私でも、時にはこういう役得があります。^^


ディフューザーというのは、ストロボ発光部前面に取り付けて光を拡散させ、ストロボ直射光特有の強い陰影を和らげるためのものです。

各社から様々なものが出ていますが、SUNPAK DFU-01は比較的オーソドックスなタイプです。あくまでも直射光で利用しますが、点光源を面光源に変え、強い陰影が出ないようにしています。

プチプチに包まれただけのパッケージです。簡素ですが、これで充分です。
この形態でカメラ量販店で売られています。名古屋ではトップカメラ、ビックカメラなどで目にしたことがあります。

能書きです。
ディフューザーを付けた上バウンスさせると、おそろしく効率は下がりますが、たしかに能書きどおりの結果が得られます。直射の場合はいかに?

梱包内容です。
大小2個のディフューザーキット、ベルクロテープ、マニュアルなどが入っています。

「キット」の名前のとおり、このディフューザーは自分で組み立てる必要があります。とはいえ、「組み立てる」という言葉が阿呆らしくなるほどの簡単さです。

なお、後方の猫はオプションです。標準セットには同梱されていませんので御注意ください。^^

ストロボヘッドの周りにベルクロテープのメス側をグルリっと貼り付けます。余ったベルクロテープはハサミでチョン切ればOKです。

おおかたのディフューザーはベルクロテープ固定方式ですから、この状態で他社のディフューザーを利用することも可能なことが多いと思います。他社のものを使う予定がある場合には、あらかじめベルクロテープのオスメスを確認しておいた方がいいです。

ディフューザー本体にも、ベルクロテープのオス側を貼り付けていきます。

できあがったら、こんな感じでストロボ本体に装着します。難しいことは何もありません。

装着完了時の姿です。これは、Lサイズの方。なかなか勇壮な面構えです。



手前がLサイズ(190mm×150mm)、奥がSサイズ(140mm×110mm)です。
材質は塩ビ板で、けっこうしっかりしています。
内側には、アルミ製反射材が貼り付けてあります。

装着時のGN減少率は、-2.0EV。
つまり、2段発光量を増やす必要があるわけですが、オートストロボを使うのであれば、無視してかまいません。
ストロボが自動的に光量を調節してくれます。
以下、効果を試してみました。
使用機材、撮影パラメータは下記のとおりです。

 カメラ: Canon EOS Kiss X2
 レンズ: Tamron SP AF28-75mm F2.8 XR Di
 ストロボ: SUNPAK PZ42X
 ホワイトバランス: 太陽光5200K
 撮影場所: 下手に窓、雨天外光が入る14時頃の室内
 想定ターゲット: 床にいる猫


アヴェイラブルライト撮影です。
アヴェイラブルライトというのは、その場にある光のことで、自然光、環境光、地明かりなどとも呼ばれます。

このセットの場合は、ISO400、F4.0、1/4sec.という露出でした。ISO800に増感し、絞り開放で撮っても1/15sec.にしかなりませんから、補助光なしの手持ち撮影はかなり難しいといえます。

ストロボ光天井バウンス撮影です。
おおむね良いのですが、影が消えてしまうので、アヴェイラブルライトに比べ平板な印象もあります。

平板な陰影を避けたい場合には、下手(左側)からもう1灯軽めに当ててやると、アヴェイラブルライト同様のライティングになります。

ストロボ直射です。
影が怖いです。なんつーか、まぁ、問題外ですわな。^^
猫もダイレクト光に怯えてしまい、二度と撮らせてくれなくなるかもしれません。よほど、状況が悪いとき以外は使いたくないライティングです。

Sサイズディフューザーを付けた場合の画像です。影は小さくなってボケていますが、全体の印象は直射のみとあまり変わりません。相変わらず怖いイメージです。

Lサイズディフューザーを付けた直射撮影です。だいぶ影が柔らかくなってきましたが、全体の印象はほとんど変わりません。とりあえず写っていればOKという用途には使えると思います。

やはり、バウンス撮影の方が柔らかくて好ましいですね。


この結果、実は分かっていました。
ディフューザーが何であるか?より、バウンス光か直接光か?の方が劇的に変わります。
天井が3~4mぐらいの高さにあり、反射しやすい白っぽい色をしている、などの条件を満たせば、バウンス光の方がナチュラルな結果が得られます。

ただ、バウンス光というのは、直接光に比べると、非常に効率が悪い光です。
景気よくパカパカ焚いていると、あっという間にバッテリーがなくなります。
絶対光量が欲しいときにも向いていません。
炬燵の中の猫など、天井光が遮られる場所では使えません。
天井の色の影響も強く受けます。
そうしたことから、バウンス光が使えない状況下、次善の策としてディフューザー経由で直射光使うのは悪くないと思います。


最後に貧乏人用裏技を。
"オムニバウンス"というディフューザーがありますが、あまり使用頻度が高くなければ、タッパーウェアなどのポリプロピレン容器で代用可能です。左のように、容器を発光部にかぶせるだけで一丁上がり。ガムテープで固定しておけば、1時間ぐらいは外れないでしょう。格好悪いから嫌だ、という人は金持用オムニバウンスを買ってください。^^

ただし、オムニバウンスにしてもタッパーディフューザーにしても、拡散効果は天井バウンスに遠く及びません。サンパックのディフューザーキットとどっこいか、それ以下です。この手のディフューザーは、あまり期待をしない方がいいです。

それよりも、大光量バウンスストロボの方がいいです。バウンスというのは効率からいうと最悪に近い照明方法なので、できるだけ大光量のストロボを持っていた方が潰しが効きます。光量があれば、少々天井が高くても効果が期待できますからね。

なお、ファームアップ完了後のPZ42Xは、問題なくKiss X2で使えるようになりました。使えなければ、このテストができるはずもありません。同様のトラブルを抱えている方は、サンパックに商品を送れば新しいファームに換えてくれるはずです。お試しあれ。


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by xylocopal2 | 2008-06-05 20:10 | Hardware
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