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2008年 03月 27日 7年目のNanao FlexScan L565
2002年3月に購入した液晶ディスプレイ、"Nanao FlexScan L565"の累積使用時間が1万時間を超えました。
6年間で10013時間ですから、1668時間/year。
4.57時間/day。
連日の酷使に耐え、よくぞ頑張ってくれたものだと思います。

ナナオの製品というのは、表示品質が良いだけでなく、非常にタフですね。フォトグラファー、イラストレーター、デザイナー、ADの皆さんが好んで使うのもよく分かります。プロが使う道具というのは、いついかなるときも確実に動作する、が第一条件ですから。

"Xylocopal's Weblog 2005/05/10 写真用ディスプレイ調整"にも書いたとおり、私はナナオ教信者です。FlexScan L565の前は、"FlexScan E57T"というトリニトロン管のディスプレイを7年間使いたおしましたが、最後までノートラブルでした。

E57Tの前に使っていたダイヤモンドトロン管の某一流メーカー製ディスプレイは何故か非常に疲れるディスプレイでした。そのディスプレイを使っていた当時は原因不明の肩こりや腰痛に悩まされ、数日おきに近所のマッサージに通うほどでした。
それが、Nanao E57Tに変えたとたん、きれいさっぱり治ってしまったのですから、ナナオ教信徒にもなろうというものです。
長時間PCで作業する方は、ディスプレイ、キーボード、マウスなどの直接身体にかかわるマンマシンインターフェースに関しては多少無理をしても良いものを使った方がいいと思います。


FlexScan L565は、ナナオの17inch液晶ディスプレイとしては最初のモデルです。
輝度230cd/㎡、コントラスト比400:1、応答速度30msというスペックは現在の製品に比べるとかなり見劣りします。
それでも、日立製S-IPS(Super-In-Plain-Switching)方式液晶パネルは多階調高視野角で今なお美しいと思います。
購入時に量販店で他社製品とさんざん見比べましたが、FlexScan L565の多階調性は抜きん出ていました。

購入後は高視野角に驚かされました。
何しろ、どこから覗き込んでも、CRTディスプレイ並みに輝度変化がないのですから。
ノートPCなどでは、シャドウやハイライトが見え難いため、ディスプレイ傾斜角を変えることがよくありますが、FlexScan L565ではそういうことはまったくありません。
本当に液晶なのか?と思ったほどです。

そのFlexScan L565ですが、7年目を迎え、さすがに輝度が落ちてきました。
購入直後はまぶしいほどの明るさだったため、輝度を50%程度に落として使っていましたが、暗くなってくるたびに輝度を上げた結果、現在はいっぱいいっぱいの100%になっています。
これ以上暗くなったときは買い換え時だろうな、と思います。

FlexScan L565は階調表現には定評があるディスプレイですが、6年使った今はシャドウの階調表現が少し怪しくなってきました。
階調表現をチェックするには、グレースケールを表示させるのが手っ取り早いです。
下のグレースケールの全ての縞が分離して見えれば、とりあえず写真表示に問題のないディスプレイということができます。
階調表現に問題があるディスプレイの場合、1と2の間、32と33の間あたりの違いが分かりにくいです。



FlexScan L565は、このチャートでは一応すべての縞が分離して見えます。
ところが、コタツトップPCとして使っている"IBM ThinkPad G41"の液晶はまるで駄目です。
かなり輝度を落として使っているにもかかわらず、白が飽和しており、32と33の区別がつきません。
シャドウの分離も悪く、ディスプレイを傾けてやっとこさ1と2の区別ができるというレベルです。
正直なところ、ThinkPad G41ではレタッチ不可能です。
ThinkPad G41はビジネス向き大量導入用ノートPCですから、仕方がないといえば仕方がないのですが。

上のグレイスケールがすべて分離して見えれば、実用上困ることはないと思います。
縞が分離して見えない場合は、ディスプレイの明るさを調整した方がいいです。
調整方法ですが、白が分離していない場合は、明るすぎるわけですから輝度を落としてください。
黒が分離していない場合は、明るさが不足していますから輝度を上げてください。
それでも分離して見えない場合は、コントラストが高すぎる場合があります。
コントラスト調整ができるディスプレイであれば、少しコントラストを落とすといいかもしれません。
とはいえ、世の中には、どう調整しても縞が分離しないディスプレイもあります。
私のThinkPad G41のように。
本気で写真をやるつもりなら、ちゃんとしたディスプレイを買った方がいいと思います。
お奨めは、ナナオ教エバンジェリストの私のことですから、もちろん"Nanao FlexScan"シリーズになります。

もう少しクリティカルなレベルでハイエストライトとディープシャドウの階調表示チェックをするために、下のグレイスケールを作ってみました。
これはかなり意地悪なチャートで、上の1と2の間、32と33の間にもう一段縞を追加してあります。
すべてクリアに分離して見えるディスプレイは非常に優秀です。



FlexScan L565は、ハイエストライトは完全に分離して見えますが、ディープシャドウは辛うじて分離する、というレベルです。
明るさが不足してきた証拠ですね。
1と2が分離しなくなったら、いよいよ買換です。
ThinkPad G41にいたっては、1-3、33-35が一色に見えます。
よほど目を凝らさないと縞が分離して見えません。
ノートPCには、無類に明るいけれどハイコントラストすぎて階調表現は駄目、というものが多いような気がします。




コメント欄に使っている猫のシルエット画像を加工してみました。
これが綺麗に分離しないディスプレイの場合、写真用として使うのは辛いかもしれません。
ThinkPad G41では猫のディティールがほとんど分かりません。

ところで、今まであーだこーだ書いてきたことはすべてモノクロ写真の場合の話です。
色に関しての話が一切無いわけです。^^
色については、はまり出すときりがないので、Web用途メインであれば、sRGB設定でOKということにしています。
本当はきちんとキャリブレーションとって、カラーマネージメンを設定した方がよいのですが、写真を印刷するということがほとんどないので放置してあります。

FlexScan L565はあと1年内外で輝度レベル的に寿命を迎えることと思います。
後釜としてリプレースするディスプレイは21inchのUXGA(1600×1200pixels)のものがほしいなあと思います。
圧倒的に縦位置撮影が多い私にとって、今流行のワイドディスプレイは不要なんですね。
候補としては、"FlexScan L997"がファーストチョイスなんですが、いかにも高い。
"FlexScan S2100"でも充分かなあと思っています。
IPSパネルの良さは身をもって感じているだけに悩ましいところです。
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by xylocopal2 | 2008-03-27 00:16 | Hardware
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