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2007年 12月 02日 サルマナザールの夜


近所にあるフランス料理店、"ル・マルタン・ペシュール"のエントランスです。
この店、いわゆる「隠れ家レストラン」で、表にはこのネオンサインしか出ておらず、うっかりすると通り過ぎます。
昨夜、この店で、友人夫婦が結婚20周年を記念して、シャンパンの大瓶「サルマナザール」を開けるというので12人ばかりの友人たちが集まりました。
全員、20数年来の友人ばかりで、一番気の置けない集まりです。


これがくだんのサルマナザール。
中身はモエテシャンドンのブリュット・アンペリアル。シャンパンとしてはごく普通のものですが、問題はサイズです。
何と9リットルボトル。
右側に置いたレギュラーサイズ(750ml)がミニチュアボトルに見えます。

実は、サルマナザールというのはボトルサイズの呼び名なんですね。フランスのシャンパンメーカーで伝統的に使われているボトルの名前/容量は以下のようになっています。

 Bouteille = 750ml
 Magnum = 1500ml
 Jeroboam = 3000ml
 Rehoboam = 4500ml
 Methuselah = 6000ml
 Salmanazar = 9000ml *
 Balthazars = 12000ml
 Nabuchodonosor = 15000ml

サルマナザールは三番目に大きいサイズですが、それでもレギュラーボトル12本分、清酒一升瓶5本分のバケモノボトルです。
用途としては祝祭日に大人数でワイワイ飲む酒、つまり「ハレの日」専用シャンパンということにつきます。結婚20周年を祝うには打って付けのシャンパンということですね。

このサルマナザール、遠くバブルの頃に友人が勢いで買ったものです。
20年間飲まずに我慢してきました。この店に置かせてもらってからも7年が過ぎています。
それを昨夜開けたのでした。
果たして、味の方はいかに。

デカンタなどには移さず、グラスダイレクトでダクダク注ぎます。
このボトル、ものすごく重いです。
シャンパンだけでも9リットルですから約9kg。
ボトル自体も、発泡性のシャンパンを入れておくだけにガラスが分厚く、軽く10kgはありそうです。手が痺れてくる重さです。


中身です。
ソムリエさんいわく、素晴らしい色と香りになっているとのこと。
モエテシャンドンといえばドン・ペリニョンが有名ですが、このブリュッタンペリアル、スタンダード品ながら、それに負けない味と香りでした。
20年間、封印してきただけのことはあった、ということでしょうかね。


料理の方も、シャンパンを美味しくいただけるようなものばかり。昨夜だけは料理がシャンパンの引き立て役でした。


結局、12人がかり、4時間がかりで、9リットルのサルマナザールを完飲しました。
加えて、赤のマグナムボトル2本空けていますから、レギュラーボトル換算16本。よくぞ飲んだものです。
しばらくは、ワイン/シャンパン系の飲み物はもう結構といった気分です。
次回は、また20年後でしょうか。




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by xylocopal2 | 2007-12-02 15:38 | Favorites
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