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2007年 06月 05日 イメージセンサー 自前クリーニング 番外編




EOS 30DのLPFに付いたゴミです。
LPFとは、ローパスフィルターの略で、CCDやCMOSなどのイメージセンサーの前面に取り付けられた透明なフィルターのことをいいます。
デジタル一眼レフを長い間使っていると、こうしたゴミが不可避的にLPFに付着します。
上は、昨日午後の状態ですが、F32に絞っているため、けっこう盛大に現れています。

LPFのゴミを確認する方法は、とにかく絞ることです。
最低でもF16、できればF22~F32。
絞るため、明るい被写体を狙った方が撮りやすいです。
私の場合は空です。晴れても曇っても。
狭画角の方が背景を整理しやすいので、いつもタムロン90mmマクロを使っています。
フォーカスは最短撮影距離の29cm。
当然、ボケボケになりますから、逆にゴミは見やすくなります。

こうしたゴミは、各メーカーのサービスセンターに持ち込んで掃除してもらうのが王道ですが、ここ2年ほど、私は自前で掃除しています。
名古屋のキヤノンQRセンターでは即日清掃~返却というわけにいかず、数日間待たされます。
イラチな私は、それが面倒くさいので、自前掃除の道を選択したわけです。
その方法とは、下記のようなものです。

 Xylocopal's Photolog 2005/10/20 LPF湿式クリーニング完了
  http://xylocopal2.exblog.jp/2922171/

HCLのレンズクリーナー(OLYMPUS EE CLEANER 3310)をクリーニングペーパーに付け、LPFを拭く、という一般的な方法です。
2005年10月以来、特に問題もないため、この方法でLPFを掃除してきました。
今回は物好きにも新しいアプローチを試してみることにしました。
用意した道具類は下記のようなものです。






真ん中に見えるガラス容器を除いて、すべて近所のドラッグストアで調達しました。
これ、実は中古カメラを掃除するためのセットです。
ジャンクカメラなど、とんでもなく汚れたカメラがあるため、汚れ落としのために、こんな道具が揃ってしまいました。
中古一眼レフのミラーやフォーカシングスクリーンを掃除するためには、無水エタノールは有効です。
無水エタノールより少し安い消毒用エタノールというものも薬局では売られていますが、これは、蒸留水で希釈してあり、水分が20%ほど含まれています。
そのため、揮発性、速乾性が悪いので、カメラやレンズの掃除には向いていません。
LPFの掃除は拭きムラを無くすことが肝要ですから、揮発性、速乾性に優れた無水エタノールを使った方が結果が良好です。


綿球です。
今回は、これでLPFを拭いてみました。
この綿球、鼻血などの止血用、化粧用などに使う、一般的なものです。
直径10mmのピップフジモト製綿球というものを使ってみました。
何しろ、綿球というものは脱脂綿を丸く固めただけのものですから、毛羽立ちが多く、LPFクリーニングにはまったく向いていないと思われました。
しかし、試しに、中古カメラのミラーボックス内を掃除してみたところ、意外に繊維の付着がありません。
ひょっとしたら使えるのかも?と思い、今回使ってみることにしました。



ハンドラップと呼ばれるガラス容器です。
無水エタノールの抽出、保存に使います。
中央の金属部分を10mmほど押し下げると、サイホンの働きで、一定量の液体が皿に抽出されるようになっています。
小皿などで代用してもいっこう構わないのですが、あれば作業効率が上がります。
通販やオークションなどで1000円~1200円程度で売られています。

ピンセットは、樹脂製/竹製のもののほうが安全です。
金属製のピンセットは、手が滑ったときに、LPFの表面を傷つける可能性があります。
手元に樹脂製がなかったので、しかたなく金属製を使いましたが、真似しない方がいいと思います。







とりあえず、ざっくり掃除をしてみたところです。
案の定、綿球の繊維が付いてしまいました。
クリーニングペーパーに切り替えようか?と思いましたが、単に右側が拭けてないだけにも見えます。
もう少し試してみることにしました。






心を込めて、丁寧に拭いてみました。
だいたい綺麗になりました。
しかし、いくつかはっきりと分かるゴミが残っています。
最近の私は、これぐらいで充分だと思っているので、これにて清掃終了です。

これらのゴミを取り、100%クリアな状態を目指すことは不可能ではありませんが修羅の道です。
掃除する~拭きムラが出る~掃除する~別のゴミが付く、という無限ループに陥る恐れがあるのです。
経験者が言うのだから本当ですよ。
そこそこのところで撤退する方が、LPFをあまりこすらずに済むので安全なような気がします。
何事も撤退時期というのは重要です。

今回の総括ですが、綿球は意外に使いやすかったです。
接触面積が大きいためか、拭きムラがほとんどできません。
"毛羽立ちの少ない綿球"もあるようなので、こうしたものを使うと、より作業性が上がるのではないでしょうか。

今回のエントリを読んで、試してみようという方、くれぐれも自己責任でお願いします。
綿球などという、まったく推奨されていないものを使うわけですから、何がおこっても責任を持てません。
理屈から言えば、毛羽立ちの少ないシルボン紙など専用ペーパーの方がいいに決まっています。
いちいち紙を巻くのが面倒だ、というだけの理由で綿球を使う、極めてズボラなメソッドが今回の方法なのですから。
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by xylocopal2 | 2007-06-05 18:59 | Hardware
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