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2006年 05月 25日 ランの館にて (HDR Approach)



Canon EOS 30D / Canon EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM
ISO100, HDR, F5.6, 1/30-160sec., WB:5200K






Canon EOS 30D / Canon EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM
ISO100, Av, F5.6, 1/60sec., WB:Auto






Canon EOS 30D / Canon EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM
ISO100, HDR, F5.6, 1/25-320sec., WB:5200K


いつもの、名古屋・矢場町「ランの館」です。
1枚目と3枚目は最近流行のHDR (High Dynamic Range) Imaging"のアプローチで撮りました。

HDR Imagingというのは、デジタル写真のダイナミックレンジの狭さを補う手法です。
段階露出を切った数枚の画像を合成することで、本来は白飛び/黒潰れしてしまう部分を描き出します。
黎明期のカラー写真が、RGB三色フィルターを取っ替え引っ替え3回露出して撮られていたのとよく似ています。
3枚目の写真は下の4枚を合成して作られています。



レイヤー合成の様子はこんな感じです。
-1.0EVを基準に±1.3EVでブラケット撮影した上、まだ外景が飛んでいたので、マニュアルで-3.3EV相当の写真を撮っています。
AEで普通に撮ると、たいていの場合、一番右側の写真になります。
銀塩写真であれば、もう少し外景のトーンが残ります。

この写真の場合、外景と室内両方の露出を合わせる一番手っ取り早い方法はデイライトシンクロです。
露出は外景に合わせておき、ストロボを補助光として使うわけです。
ストロボの強さは、調光補正で加減します。
デジタルの場合、その場でプレビュー可能ですから、調光補正量は分かりやすく、デイライトシンクロはそれほど難しくありません。
しかし、室内の被写体と距離が離れている場合や、輝度差がありすぎる場合は、この方法も使えません。
そこで、大昔のカラー写真撮影法のようなHDRが出てくるわけです。

以前から、HDRには興味があったのですが、意識して撮ったのは今回が初めてでした。
HDRは、写真を指定してやるだけで自動処理してくれるアプリケーションもあるようですが、今回は、Photoshop CSで手動合成しました。
レイヤーを重ね、各レイヤーの不透明度を調整しただけです。

今回は入門編ということで、自然に見えるように調整してみましたが、不自然な表現としても面白そうです。
現実にはありえないイメージを描き出せるのも写真の醍醐味ですから。
HDR、なかなか奥が深そうなので、引き続き研究してみようと思います。


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2006/5/26
 エキセントリックな表現としてのHDRも作ってみました。
 手法としては、前回と同じく、Photoshop手動レイヤー合成です。

 作例:http://xylocopal2.exblog.jp/3954618/
by xylocopal2 | 2006-05-25 20:33 | Scenery of the City
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