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2006年 05月 11日 Canon EF 24mm F2.8 試用記



また、レンズを買ってしまいました。
Canon EF24mm F2.8、単焦点の広角レンズです。
何本レンズ買ったら気が済むんじゃ、ゴルァ!という声が聞こえてきそうです。
ええ、病気ですとも。^^

とはいえ、30台あまりの35mm版蛇腹カメラを持っていた時期に比べれば、まだまだ症状は重篤ではありません。
軽~いレンズ沼の入口ぐらいでしょうか。
高価なレンズはあまりなく、ほとんどが安いレンズばかりですから。

このEF24mm F2.8もオークションで万札2枚でした。
こんな価格で落ちるはずがないと思いながら、冷やかしで入札してみたら、何と落札してしまいました。
まぁ、オークションなんてものはギャンブルの一種ですから、勝つときもあれば負けるときもあります。
商売だと思って参加すると痛い目に遭います。
PCの前に貼り付いて、ちんちんに熱くなってやるもんじゃありません。

Xylocopal's Photolog 2006/04/26 ジャンクな銀塩MF一眼レフ RICOH XR500の場合は、一勝一敗一分なんですが、価格が価格(3500円)ですから、充分な勝利だと思っています。
ギャンブルは遊び気分のうちが一番面白いし、被害も少ないです。
若い頃、競艇で一ヶ月に20万円すった私が言うのだから本当です。

初めて競艇場を訪れたのは25~26歳ぐらいのときです。
当時、私は競艇予想番組のディレクターをしていました。
番組は視聴者の気持ちになって作らなければならぬ、そう考えた私は舟券を買うことにしました。
その番組は予想番組であって、視聴者は100%舟券購入者でしたから。
スタッフやアナウンサーも視聴者側に立脚した番組制作に熱心でしたから、ロケに行くたびに、みんなで舟券を買いまくりました。

ビギナーのうちから穴狙いでした。
オッズで10倍前後、配当で1000円前後の中穴を狙っていました。
1回だけ、万舟券を取ったことがあります。
100円の舟券が1万円以上になるのを万舟券、通称「マンシュー」といいます。
500円買ってれば5万円、2000円買ってれば20万円になる夢の舟券です。

しかし、トータルでは負けました。
胴元25%取りの法則は間違っていません。
常滑市や蒲郡市には、ずいぶん多額の貢献をさせていただきました。^^

しかし、学んだことも多いです。
本命対抗ガチガチの鉄板レースというものに大枚つぎ込んだことがあります。
オッズは連勝複式200円ぐらい。2回走れば1回は勝つ勘定です。
プレスルームのスポーツ記者連中は、絶対間違いなし、これを買わない奴は男ではないとまで言いきりました。
しかし、負けました。^^
ギャンブルに絶対はない、という真理を身に染みて実感しました。

あ、いったい何を書いているのだ?^^
そうそう、レンズの話だった。

EF24mm F2.8は、EOS 30DなどのAPS-Cサイズイメージセンサーデジタル一眼レフで使うと、1.6倍の画角差のため、焦点距離38.4mm相当の画角になります。
38.4mm‥‥、中途半端な数字ですね。
でも、デジタル的には区切りの良い数字なんです。

384‥‥、通称「サンパースー」といい、2の乗数、8の乗数で構成されるデジタル数値では昔からキリの良い数字のひとつでした。
他にはこんなのがあります。
128 = イチニッパー
256 = ニゴロ
384 = サンパースー
512 = ゴーイチニ
768 = チーロンパ
麻雀の点数計算やメモリ量などとして馴染みのある方も多いことと思います。
この中で、特にサンパースーに馴染みがある人は、たぶん1980年代からPCを扱ってきた人だと思います。
1985年発売のNECのパソコン、PC-9801 VM2は、一世を風靡したモデルで、非常によく売れました。
1980年代後半にデファクトスタンダードなOSとなったMS-DOSは640KBのメモリが扱えました。
にもかかわらず、PC-9801 VM2は、384KBしか実装されないまま出荷されていました。
ディスプレイなしの本体価格だけで41万5000円もするPCがMS-DOSのフルメモリを実装していなかったのです。
そのため、恨みを込めて、「VM2のサンパースー」と呼ばれたのでした。

サンパースーが高速回線の代名詞として使われた時代もありました。
私が猿のようにNIFTY-Serve(パソコン通信)をやっていた1980年代末、モデムの通信速度は300bps、速くても1200bpsでした。
そうした時代、夢のように語られたのが、「将来は38400bps接続が当たり前になるのだ」という話でした。
サンパースーという言葉が光り輝いて見えたものです。
それから15年、9600bps(クンロク)、14400bps(イッチョンチョン)、28800bps(ニーパッパ)を通り越し、今では100Mbps接続でネットに接続しています。サンパースーの26000倍です。

あ、また脱線してしまった。
そうそう、レンズの話でした。^^
デジタル的にはキリの良い数字であるサンパースーも、レンズの焦点距離としては、いかにも中途半端に思えます。
しかし、振り返ってみると、一時期38mmという焦点距離が非常にポピュラーだった時代もあるのです。
1960年代末から1980年代にかけて、多くのコンパクトカメラには横並びで38mmレンズが装備されていました。
例を挙げると、下のようになります。
1969年 KONICA C35 / HEXANON 38mm F2.8
1972年 MINOLTA HI-MATIC F / ROKKOR 38mm F2.7
1973年 KONICA C35FD / HEXANON 38mm F1.8
1973年 FUJICA GER / FUJINON 38mm F2.8
1974年 OLYMPUS 35ED / D.ZUIKO 38mm F2.8
1974年 YASHICA 35-ME / YASHINON 38mm F2.8
1979年 CANON AF35M (AUTO BOY) / CANON LENS 38mm F2.8
1984年 CONTAX T / Carl Zeiss SONNAR T* 38mm F2.8
代表的なものだけ上げましたが、他にも38mmレンズのカメラは掃いて捨てるほどあります。
つまり、38mmというのは、銀塩コンパクトカメラの画角なのです。
ただし、135判限定の話です。
Carl Zeiss Biogon T* 38mm F4.5はコンパクトカメラ用レンズなのか?とは言わないように。
あれは、6x6判一眼レフ、HASSELBLAD 903SWC専用の35mm換算21mmくらいの広角レンズです。
フォーマット無視で言えば、35mmハーフ判一眼レフ、OLYMPUS PEN-Fの標準レンズ、F Zuiko Auto S 38mm F1.8というものもありました。これは、画角43°、35mm換算55mmのレンズでした。

35mm換算38mmというのは、実に扱いやすい画角のレンズです。
何しろコンパクトカメラ用ですから。
老若男女万人向けの焦点距離です。
あ、いいな、と思ってカメラを構えると、だいたいの場合、被写体がフレームに入ります。
フレームに入らなければ、後ずさりすればいいし、フレームが余る場合は前に出ればいい。

そう、どんどん寄ればいい。
前へ前へ、どんどん前へ。
Go ahead, be forward, be aggressive!
♪どこま~でも行こう、という歌があったじゃないですか。そんな感じです。

EF24mm F2.8の最短撮影距離は25cmです。
レンズ前7~8cmぐらいまで寄れます。
EF24mm F2.8とコンパクトカメラの決定的な違いは、この近接能力にあります。
おおかたのコンパクトカメラの最短撮影距離は1m内外です。

このレンズ、近寄れる被写体であれば、ズームレンズの必要性をあまり感じません。
私は、EF35mm F2とならんで、EF24mm F2.8は最強の「お散歩レンズ」だと思います。
EF35mm F2の210gほど軽くはありませんが、270gですから軽いです。
それでも、EOS30Dに付けると、1kg近くになってしまうのですが。^^





Canon EOS 30D / Canon EF 24mm F2.8
ISO100, -0.7EV, F4.0, 1/800sec., WB:Auto


38.4mmですから、あまりパースペクティブは強調されません。
手前に被写体を入れ、遠景をぼかすという使い方はとても向いています。
かなり被写体に寄っても、背景はたくさん入れることができます。

上の写真は、F4で撮っていますから、開放から1段絞った状態です。
充分なシャープネスです。
ツタの葉脈一本一本が分離しています。
開放でもなかなかシャープです。
ボケはとろけるような美しさだ、とはいいがたいですが、元よりボケを期待するようなレンズではなさそうです。





Canon EOS 30D / Canon EF 24mm F2.8
ISO100, -0.7EV, F4.0, 1/200sec., WB:Auto


これも、F4での撮影。
フォーカスは奥の店に合わせてありますが、手前のプランターもそれほどボケていません。
パンフォーカス的に撮るには向いています。
F2.8開放でも撮ってみましたが、特に甘くなることもなく、充分実用レベルのシャープネスでした。
暗所でも開放で使えるレンズというのは安心感があります。





Canon EOS 30D / Canon EF 24mm F2.8
ISO100, -0.7EV, F5.6, 1/125sec., WB:Auto


樽型歪曲収差は少々多目です。
左端の柱を見ると分かります。
樽型歪曲収差に関しては、EF35mm F2、EF-S 10-22mm F3.5-4.5の方が優秀です。

上の方に見えるのは、フレアではありません。
こういう色味の看板です。
この時代のデジタル非対応のEFレンズは、それなりに内面反射は多いはずです。
付属の24mm用フードでは全く心許ないので、手元にあった50mm用ラバーフードを付けてみました。
少しは蹴られるかな?と思っていましたが、まったく蹴られていませんでした。
今後、APS-Cで使うときは、50mmレンズ用ラバーフードを付けることにします。





Canon EOS 30D / Canon EF 24mm F2.8
ISO100, +0.7EV, F4.0, 1/1250sec., WB:Auto


このレンズ、スナップ用として買ったのですが、スナップ以外にも色々と使えそうです。
EF35mm F2なみに出番が多くなるかもしれません。
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by xylocopal2 | 2006-05-11 21:37 | Hardware
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