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2006年 02月 13日 ランの館にて



Canon EOS 10D / TAMRON SP AF17-35mm F2.8-4 Di
ISO200, +0.5EV, F4.0, 1/250sec., WB:5200K


Xylocopal's Photolog : 2006/02/10 ランの館 名古屋・矢場町で撮った際の在庫写真です。
このとき、レンズは、TAMRON 17-35mm F2.8-4と、TAMRON 90mm F2.8 Macroの2本を使ったのですが、帰ってからディスプレイで写真を見たとき、17-35mmのシャープさに舌を巻きました。
上の写真、フォーカスは右下の白いランのシベに合わせてあるんですが、フォーカスが合っている部分はキリキリにシャープです。
右下部分の原寸無加工画像を切り出してありますので、興味のある方はご覧になってください。

ある人が、4Hの鉛筆で描いたようなシャープさと書いていましたが、いい表現だと思います。
線が細くて繊細感があるんですね。
かといって、硬い描写ではなく柔らかさもあります。
同じ広角レンズでも、11-18mmとはだいぶ性格が違うようです。
11-18mmは力強さはありますが、繊細さはありません。
17-35mmがカミソリだとすれば、11-18mmは牛刀です。^^





Canon EOS 10D / TAMRON SP AF17-35mm F2.8-4 Di
ISO200, -0.5EV, F5.6, 1/180sec., WB:Auto


ランの館の回廊です。
なんだか左に傾いた写真です。水平出しヘタクソだな~。
右側の柱列の歪曲は目立ちません。
撮ったときは、もっと歪曲が出ると思っていました。
実際に歪曲収差チェック画像を見ると、明確な樽型歪曲があることが分かります。
とはいえ、35mm換算27mmの広角レンズとしては軽い方ですが。





Canon EOS 10D / TAMRON SP AF17-35mm F2.8-4 Di
ISO200, -0.5EV, F5.6, 1/250sec., WB:Auto


これも左に傾いてますね。なんか悪いものでも食べたかな~。
左の柱列の歪曲は、上の写真より強く出ています。
レトロフォーカス型広角レンズの歪曲収差は宿命みたいなものです。
ホロゴンやビオゴン、スーパーアンギュロンなどの対称型広角レンズなら、歪曲収差はずいぶん少なくすることができますが、後玉が恐ろしく出っぱるので、ミラーのある一眼レフでは、常にミラーアップしていないと使えません。
ミラーアップしてもいいんですが、あまり発売されてませんね。
以前から、Cosina Voigtlander ULTRA-WIDE HELIARを使ってみたいと思っているのですが、キヤノンEFマウントでは諦めざるを得ないようです。

ところで、ランの館の回廊は、以前からよく撮影に使った場所です。
特に、クラシックカメラにはまっていた頃はよく撮りに来ました。
下は、今から5年ぐらい前に撮ったフィルムですが、今回、再スキャンしています。





KODAK Retina I Type 010 / Kodak US Ektar 50mm F3.5
FUJICOLOR SUPERIA 100, F5.6, 1/100sec., Scanned with EPSON GT-X750


1947年に製造されたカメラ、Kodak Retina I Type 010で撮りました。
レンズは、クラカメマニアの間では銘玉の誉れ高い、US.Ektarです。
鉛どころか、ランタン類や希土類元素が入っているといわれる、環境に優しくないレンズです。
放射性物質が入っているため、長い間持っていると被爆するという噂もあります。

恐ろしげな含有成分のためか、写りは非常にいいです。
カラー写真などまったく考慮されていない60年近く昔のレンズであるにもかかわらず、素晴らしい発色をします。
コントラストやシャープネスも水準をはるかに上回り、歪曲収差はよく分からないほどきれいに補正されています。
第二次世界大戦中のアメリカの光学技術は相当実力が高かったのですね。
民生用ですら、この出来ですから、B29搭載の爆撃用照準機の精度は推して知るべしです。
戦いの相手を知らないということは恐ろしいことです。





KODAK Retina Type 117 / Schneider Kreuznach Xenar 50mm F3.5
KODAK GOLD 100, F5.6, 1/100sec., Scanned with Nikon EPSON GT-X750


1934年生まれのカメラ、Kodak Retina Type 117で撮りました。
このレチナが最初に作られたレチナ、いわばファーストレチナです。
世界最初の35mmパトローネフィルムを使うカメラでした。
現在の35mmパトローネフィルムを使うすべてのカメラの御先祖様です。
ドイツ・ナーゲル社をコダックが買収して製造販売しました。日本では昭和9年の話です。

そのあまりにもクラシカルな外見から、まともに写らないのではないか?と思われる方が多いですが、まともに写ります。
ドイツの科学を馬鹿にしてはいけません。^^
距離計もついていない小さな蛇腹カメラですが、基本性能は高いです。
とても70年前のカメラとは思えない写りをします。

レンズは、シュナイダー・クロイツナッハ・クセナー。
名前がドイツそのものです。
シュナイダーは、ツァイス、ライツとならぶドイツを代表するレンズメーカーです。
でも、一般にはまったく知られていません。
コダックがシュナイダー・クロイツナッハ・バリオゴンというレンズを付けたデジカメを売っていますが、ソニーのカール・ツァイスやパナソニックのライカとは異なり、誰もありがたがっていないような気がします。^^
コダックはいったい何を考えておるのか。マーケティング、ヘタだな~。本当にアメリカの会社か?^^

カビが生え、もやもやにくもり、苔が生えたようなレンズで撮った写真の方が、今のデジタル一眼レフで撮ったものより良いトーンを出しているのには、つくづく脱力してしまいます。
この70年間、写真は、カメラは進歩したといえるのかと。
たしかに簡単に撮れるようになりました。失敗も減りました。撮影可能領域も広がりました。
でも、根本的には、たいして変わっていないような気がします。
明日はフレクサレットに風通してやるかな~。
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by xylocopal2 | 2006-02-13 16:53 | Hardware
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