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2004年 12月 28日 Black Beauty
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Niki 2000
OLYMPUS E-10


最愛のニキさん。
ニキさんは今頃、天国で何をしているのだろうね。
猛然と壁を走っているのかい?
それとも、日だまりでうたた寝でもしているのかい?
ずいぶんと長い病気だったよね。
今はもうすっかり治ったのかい?

おじさんは、ニキさんがうちにやってきたときのことを、今でもよく思い出すよ。
19年前の4月下旬、なまめかしい春の夜だった。
ニキさんは他の兄弟4匹と一緒に、スーパーのレジ袋に入れられて、うちの前に捨てられていた。
へその緒がついたままだったから、生後数時間ってところだったかな。

鳴き声がしなかったから、てっきり、みんな死んでいるのだと思ったよ。
世の中にはひどいことをする人がいるものだと思ったよ。
でも、ニキさんは、何かに運命づけられて、うちの前にたどり着いたのかもしれないね。

獣医さんから幼猫用ミルクをもらってきて、スポイトで飲ませてみたら、ニキさんだけが何とか吸い付いてきたんだよ。
息があったもう一匹はスポイトに吸い付く元気さえなかったね。
あとの三匹は、すでに事切れていたのだけれど。

4月下旬だというのにストーブを焚いて、何とか室温を20℃に保ったよ。
夜のうちに、もう一匹が息をひきとり、兄弟の中で生き残ったのは、ニキさんだけになったんだ。
体重がたったの70グラムしかなかったのに、本当によく頑張ったね。

あれから、18年7ヶ月たったある日、ニキさんは手の届かない遠いところに旅立ってしまった。

おじさんは、もう一度、ニキさんの柔らかい肉球をさわりたいよ。
もう一度、くの字に曲がった尻尾をさわりたいよ。
もう一度、耳を近づけないと聞こえないほど密やかなゴロゴロを聞きたいよ。

さようなら、やさしいニキさん。
ぼくの猫。
いつか再び会える日まで。
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by xylocopal2 | 2004-12-28 13:35 | Cats
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